鍛えたい人々
ピチャ
鍛えたい人々
彼らにとって、クリアできた障害は日常のルーティンワーク行きなのだという。
新たな問題を待つその姿勢が不思議なものとして捉えられることもあるが、決して困難を待ちわびているわけではない。彼らにとってそれは少し異質で、新しい刺激なのだ。学問で問題が出されたときのように。
低難易度で出現率が低く、トレーニングメニューとして必要なくなったものは排除される。そして、その時間は今までの効果を含む、一段階高いトレーニングへと充てられる。
日々の己の状態の確認と、実践で効果を発揮することによる満足。
彼らにとって大切なのは、鍛えている日常そのものなのだ。不規則な横やりは彼らの日常を壊す行為だと認識する必要がある。
彼らが恐れているのは、自身の衰えである。人間の体には衰えが存在するが、それを受け入れるのはわりと困難で、見たくない・見せたくないがために人前から姿を消す者もいるほどだ。これは精神状態にも繋がっている。
人の「普通」は、いとも簡単に壊れることを知らなければならない。休むこともその一部だ。プロに長い休暇はほとんどない。長く離れていると、感覚が薄れてしまうからだ。そうすると最初にお金をかけて、高い「普通」を維持することが大切だと考えられる。
鍛えたい人々 ピチャ @yuhanagiya
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