07 1泊2日の入院を決めた

 05/13の記録


 予約時間を大幅に過ぎて、診察室に呼ばれる。

 あらためて細胞採取検査のための入院の説明をされた。

 先生「検査は局部麻酔で」

 わたし「えっ、全身麻酔がいいんですけど……」

(だって、様々な動画を観てたら怖いよ! ゼンマの方がいいよ!)

 先生「全身麻酔にしたら、却って危険だからダメ」

 先生「火曜に入院したら水曜の朝に検査して、その日に退院。木曜入院したら、金曜に検査して、その日に退院」

 そうか。なんにせよ1泊は必要なのか……。

 入院費のトータル金額は、いくらくらいになるのだろう?

 その先も、もしも。

 万が一にでも最悪の展開になったら。

「採りにくい場所にあるから、これで採れなかったら日をあらためて手術ね」

 説明を聞いている途中、何度も何度も

「優美香さん? 大丈夫? かたまってるけど???? 聴こえてる?」

 って尋ねられる。

 思考のすべてがストップしていたかのように視えていたのかもだけど。低スペックなりに、今後どうしよう……と、そればかり考えていた。

 低スペックなりに。

 思えば自分。学歴も高くない。実家が太いわけでもない。手にスキルもない、不器用の極み。対人スキルも高くない。っつか激に低レベル。

 考えれば考えるほど、暗い方向にしか行かない。

「あっ、また固まっちゃったねぇ」

 小鯛(仮)先生の声で、我に返った。

「すっ、すみません」

 えーと、今日は13日。今日から17日までシフト休を取っているので、なんとかなりそうかな……一応、次の週も3連休を入れているんだけど。なるべく早いほうがいいのかな、やっぱり。

「じゃあ、15日に入院することにします」

「わかりました」

 入院の手続きをして、帰宅する。

 こんな日に限って、空の青さが目に沁みる。なにかに、すがりつきたかった。帰宅してから肺カメラのことと、関西圏での病封じの寺社仏閣をネットで検索した。

(そして結局、大安寺に参詣することに決めたのでした)






 






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