本作は、主人公が喋るペットボトルと遭遇するところから始まり、彼との対話を通じて作者の思想のようなものが浮かんでくる。特にペットボトルは死に関して人間とは異なる価値観を持っており、興味深い。我々人間の心をえぐり取るような表現も素敵だ。「リサイクル可能になりましょう」というサブタイトルも上手。主人公はいったいどうなったのだろうか。少なくともこの文章を読んでいる人間諸君は生きましょう。私が泣くので。