エロス

第1話

手が触れても体に戦慄が走る


薄い肩、軽い肩に、顔埋め、


心がキリキリ切なく音立てる


彼の言葉が知恵が、


まるで自分の中に、

頭の中に流れ込み



彼の心と完全に自分の音が共鳴した時



多分、性行為より激しい歓喜を私は得ます


精神性無くして、肉体的充足感は無い


年齢重ねる前から私は

相手の所有する精神性、背景を

必要とした


勿論、ただ、肉欲、感じるって点では

生物的に雌ですから

在りました


そうした性行為って、

独りになった時、残るのは「空虚」なんです


「孤独」絶望的な空疎感・・


別れても

声と言葉

彼の流した涙や理由

それらが余韻として

私を満たさなければ

官能と呼ばない

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エロス @oboto

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