第10話【光と影】

〇 ミュージカルサークル稽古場・夕方


圭吾が結果を告げる。

6人全員が集まっている。緊張感がピークに。


圭吾

「オーディションの結果、

主演は…力丸、ヒロインは…もえに決まった。」


ざわつく場内。

ゆい子は俯き、あこは目を潤ませ、

翔太は軽く拳を握る。



〇 力丸の心の声


「選ばれたのは嬉しい。

でも“もえ”と組むのは、正直、複雑だ。

 あの頃の気持ちが蘇ると同時に、

今の彼女のことも考えてしまう。」



〇 ゆい子の反応


ゆい子、苦しそうに息をつく。


ゆい子

「……負けた。でも、諦めるわけじゃない。

 次はもっと自分を強くする。」



〇 あこの反応


あこが優しくも静かに話しかける。


あこ

「ゆい子、あなたの輝きはこれからだよ。

私も頑張る。」



〇 もえの胸中


もえは笑顔を作るが、どこか影がある。


もえ(モノローグ)

「力丸と組むことで、また何かが動き出すのかな。

怖いけど、逃げられない。」



〇 翔太の反応


翔太は軽く「よし」とつぶやき、自分に言い聞かせるように。


翔太

「誰が主役でも、俺は俺の道を行く。負けてなんかいられない。」



〇 圭吾のモノローグ


「リーダーとして決断した。

だが、彼らの心の奥にある火種は消えていない。

 この舞台が、どう動かしていくのか……。」



〇 稽古開始


主演・ヒロインの2人を中心に、舞台稽古が本格化。関係性の微妙な変化が表面化していく予感。



♪エンディング曲(力丸×もえのデュエット)


🎵「遠く離れても 心はひとつ

 まだ終わらない この物語──」

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