第15話 アリウープでいよいよ終盤

「秋元先輩、ナイス!」

「おうよ。夢矢もサンキュー!」

そんな言葉を交わしてハイタッチ。

そしてそれぞれのマークの場所に戻る。


高砂がまず慶斗にパス。

慶斗は颯真先輩のマークだ。頼むっ

颯真先輩は慶斗のところでボールを奪おうとしてるけど、さすが朝日の弟。なかなかとらせない。


慶斗はダッと走って高くジャンプ!

そして同じようにとんだ朝日に空中でパス!

そして朝日はそのままダンク!


最悪だ__。アリウープ。マジか。

ちっきしょう!

でも悔やんでても仕方ない。俺はパスを受け、走り出す。隣には朝日がいる。

朝日か,,,,,,。技を出し惜しみしても仕方がない。

俺はゆっくりドリブルしながら回転する。スピンムーブだ。

回転して相手をよけ、そのままソッコーー!!!


追いついてきた朝日。俺は素早く左右に切り返すドリブル相手を抜く、秋元先輩、ナイス!」

「おうよ。夢矢もサンキュー!」

そんな言葉を交わしてハイタッチ。

そしてそれぞれのマークの場所に戻る。


俺は素早く左右に切り返すドリブル相手を抜く、クロスオーバーで朝日を抜く。そしてそのままシュート!

パスッとボールが入る感触、よっしゃ!

よしよし、この流れのままLet's GO!!


頭の中にレオが浮かぶ。

レオ……。

レオはいっつもこんな感じで試合してんのかな。

こんな楽しく試合してんのかな。

フッ…楽しいな……!!


皆を見ると、みんなも楽しそうな顔をしている。

いろんな気持ちが渦巻く中、俺はこの試合に勝てるのかな。

かなじゃねえ、勝つ!!以上!!(笑)

へっ、やってやろ―じゃーねえかぁっ!!

楽しそーにやってる朝日をぶっ倒す!!


ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ  ダッ

一瞬、間が開いた。来る。

ダダッと藤島が駆けてくる。そして、ピタリと止まった。


えっ、もうシュート!?

やっべ用意してねぇ、体制入ってねぇ。

すると鵲が俊足で駆けてくる。


「なにやってんだよ、バッキャロー!!」

と、えらそ~に俺に説教すると高ぁく飛んでボールをはたいた。俺はかかとでガッと床を蹴って、後ろにジャンプしてはたいたボールをキャッチする。


鵲は「いいカッコしてんじゃねえよバーカ」とつぶやいた。

俺は「そっちこそ割り込んでんじゃねえよ」と言ってやった。

しばし、俺と鵲のにらみ合いが続いた。

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