第3話

バカにされる。みんな体育の時に「大丈夫?」って本気で心配してくれてるのにある子が笑いながら「大丈夫?(笑)」って言ったのが許せなかった。これを書いている今でも何かつっかえている。本当に運動神経が悪いだけならそれはまた違う話になって来ると思う。でも私は望んでこの体になったわけじゃない。誰もが経験することのない苦しみ、悲しみ、孤独感。みんな何か練習してるのに私は日陰で座っているだけ。別に運動するのが好きなわけではない。でも、みんなと一緒に走りたかった。いつかはどっちの方が早いかみたいに競争もしてみたかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る