精霊学園の異端者~
@yinkya
第1話FAISE~イツモノユメ~
「やめてくれ、もう殺さないでくれ、頼むから、俺から何も奪わないでくれ」
男は泣きながら目の前の何かに必死に訴えかけている
「何でだよ、何でこんなことを、何か俺たちがしたのかよ」
その言葉を聞いて目の前にいる何かは・・・おかしそうに口元を歪めた
「ほう、すごいな君は。虫唾が走る、まるでゴキブリではないか
で・・・・・・だ?何か言っていたな。愚問だ、この俺を殺そうとしていたではないか」
「お前はまさか・・・・・・」
男が何か叫んでいるがよく聞こえない。
男の後方にはたくさんの人たちが倒れていた
男は叫ぶ
「もう、これ以上何も失いたくないから
来い!!ーーーーーー」
と呟き、右手に持っていた黒い刀を胸にさした
目の前の何かは・・・・・・こちらに目線を向けていた
俺はそこで夢から醒めた。
なんてあの男が言っていたか分からない、いつものことだ。
物凄く気になるが所詮夢だからな。
「また、あの夢かよ」
俺はそう言いながら、ベットから降りた。
すると、コンコンと扉をノックする音が聞こえてきた。
「お兄ちゃん、中に入ってもいいですか?」
「いいぞ、五葉」
「分かりました」と言いながら妹が入ってきた。
「おはよう、お兄ちゃん」
「ああ、おはよう、五葉」
たわいもない挨拶を交えながら妹の容姿を見る。
おおー、さすが我が妹、今日も天使が霞むくらい輝いてやがる。
妹は身長157cmで俺よりかも背は小さい、黒髪のロングで今日はまだ起きたばかりなのか頭には寝癖がついており、上下白玉の模様が入っている黒パジャマを着ている。
ここからが重要だ、我が妹はそう、巨乳なのである。巨乳love!!
はっきり言おう、俺の妹、超超かわいぃぃ
そんなことを思っていると五葉が声をかけてきた。
「お兄ちゃん、五葉の事をそんなに見つめてどうしたんですか?」
「いやー、今日も可愛い五葉の顔が見れてお兄ちゃん嬉しいなと思って」
俺はそう言いながら五葉にギュッと抱き着き、一言、言った。
「・・・・・・!!どうしたの?お兄ちゃん」
「五葉、俺はお前のことが好きだ、超結婚してくれ」
「・・・・・・お兄ちゃん、五葉たちはね、兄弟なんだよ?」
「まぁ、嘘だけどね」
「お兄ちゃんったら・・・・・・もう!!」
そう言いながら五葉はプンスカ怒っている、ヤバイ超かわいい
「だがな、五葉、俺たちは周りの兄弟と同じじゃない。義理の兄弟なんだ、もし、その気があるんだったら考えておいてくれ」
俺はそう言いながら制服に着替えるためにクローゼットを開けようとしたのだが、五葉がそれに気づき止めようとした。
「な!!?・・・お兄ちゃん待って、そこにあるのは」
五葉が慌てて駆け寄ってくる
だが、時はすでに遅し、開けた後だった。
中にあったのはネグリジェや下着など、、、
それはいろいろあった。
あれ何でこれがあるの??????そう思いながら部屋を見渡すと、かわいい人形があちこちにある。なるほど。ここは妹の部屋だったようだ。
俺はすぐに後ろを向いて妹に
「妹よ、誤解だ、俺に悪気があったわけがないのは明白だろ、それにたかがネグリジェや下着を見られたからって怒るなよ、それに信じてる、俺は兄弟の絆を、こんなことで途切れるわけがないんだ。俺たちはいつも仲良しだろ?」
五葉はその言葉を聞き「もう、分かったよ、ふふふふふ」と言いながらクローゼットのところへ行きガサガサと何かを引き出す。
「お兄ちゃん、分かったよ。私たちの絆は永遠だもん、こんなことで途切れるわけがない、その通りだね・・・だからさ、1回、2回死んでも私たちの絆は絶対に途切れないから、お兄ちゃん(笑)死んで、ね?お願い?」
五葉は手に握っていた棍棒で俺をブッ叩いた。
ゴンっと鈍い音がした
マジで痛い
そう思いながら、俺は意識を手放した。
意識を手放す中で「お兄ちゃんの馬鹿」という声が聞こえてきて
やっぱり俺の妹は超超可愛すぎると思うのだった。
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