羽田支局-三課、とあるショッピングモールにて

ショッピングモール。それは様々な娯楽施設が入り老若男女問わず楽しめる場所である。そんな中、例外も居る。


斎藤 「クッソなんで俺が奢らないと…」


平川 「負け惜しみですか?醜いですよ。」


斎藤 「殺すぞアバズレ。」


平川 「んだとぉ!?やんのか?!」


成人をとっくのとうに通り越してる男女が言い争っている姿にどこにも威厳はなく、醜いだけだ。


加藤 「落ち着いてくださいよ2人とも…いい年した大人なんですから…高橋先輩何とかして下さいよ…」


高橋 「諦めも大事ですよ。」


加藤 「なんて事を…」


花道 「課長ー私アレがいいー」


加藤 「この状況で頼むの?嘘でしょ花道さん…」




ショッピングモールに銃声が響き渡る。しかも1発ではなく、複数の様だ。


「「「「「…!」」」」」


斎藤 「…上からだ、行くぞ!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


パニック状態の群衆をかき分けながら階段を登る。


斎藤 「…ッ状況!」


斎藤の声に気づいたひとりが振り向き答える。防弾ベストにはSECURITYの文字が入っている。恐らく建物内の警備員だろう。


警備 「…っ!なんだ応援か、助かった。」


斎藤 「内務省の三課だ。何があった?」


警備 「この辺りは治安が悪くてな、特別で武装しているんだ。許可証もある。」


斎藤 「それくらい知ってるさ、俺が聞きたいのはそこじゃない。」


警備 「なんだ知ってるやつが居るのか、なら話が早い。」


反撃をしながら警備員は説明する。


警備 「不審物があるって連絡があってな、現場を見に行こうとしたらいきなり弾が飛んで来たって具合だ。」


警備2 「クソッ!敵が遠すぎる!隊長指示を!」


通路またいで店のカウンター越しに奥の警備員が叫ぶ。


警備 「既にこっちは1人やられてる。黙って撃ち続けろ!」


警備 「俺は退役軍人でな、第2の人生歩見始めたらこのザマだ。だがあいにく他の奴らはロクに触ったこともないヤツらでな…。」


そんな事を銃弾が飛び交う中話していると、斎藤の部下たちが次々と合流してくる。


平川 「課長早すぎますよ…」


高橋 「指示を!」


斎藤 「平川はここで新人たちと合流。高橋、来い。」


「「了解です(しました!)」」


斎藤 「名前は?」


警備 「三笠だ。」


斎藤 「奥に居るのは?」


通路先にいる警備員を指さす


三笠 「紅葉だ。」


斎藤 「やられた奴は?」


三笠 「そこでやり合ってる紅葉のすぐ横に居る。」


斎藤 「了解した。三笠さんは道案内頼む。彼女には前に進む際の援護射撃を、俺の部下が合流次第彼女は下がって負傷したお仲間の治療を。」


そういうと三笠警備員は大声で、反撃をしている隊員に指示をだす。


三笠 「紅葉ィ!応援来るまで踏ん張っとけぇ!俺らはこれから奥に向かう!」


紅葉 「…っはい!!」


三笠 「よし、3.2.1で行く。準備は?」


「「いつでも」」


三笠 「行くぞ…3..2.....1..よし今だ!紅葉援護!」


合図と共に銃を撃ちながら前へ前へと3人は詰めていく。銃弾の雨は止まない。


三笠 「クソッ…全然敵が見えねぇ!」


高橋 「敵は何人でしょうかね」


斎藤 「さぁねぇ?どちらにせよこの距離だ。そうそう当たらな…


すぐ横を銃弾が掠める


高橋 「…当たりそうですけど」


斎藤 「そういう時もあるさ、こういうのは何度も?」


三笠 「さぁな…俺もつい最近赴任してきたばかりで正直ここの事はあまり把握していないんだ。逆に聞くがおたくらはなんでこんな治安の悪いエリアにあるショッピングモールに来たんだ?」


斎藤 「近くで仕事があってな、昼飯がてら入ったらこのザマよ。」


三笠 「ハッ…!お互い運が無いな。」

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