とある職員の嘆き

内務省警備部。日本国内の治安を維持するために設立された保安系の公務員のひとつ。警察程の権限は無いものの、武力や戦闘能力は警察と同等、またはそれ以上の物を持ち、事務、現場を問わずほぼ全ての職員が武器を携帯している。犯罪の捜査や調査等は一部の課を除き行わず、配備されたエリアの警備及び治安維持を任務とする。


日本は昔に比べると物騒な街になったと親父はよく言っていた。昔はそもそも警備部なんてものは無かったし、武器を持っているのは警察と自衛隊くらい。テロなんてものもまず起きなかったという。


警察みたいに捜査もしない、軍や自衛隊みたいに戦争に行くことも無い。装備だけは一丁前なものをつけ街や空港、駅なんかを歩き回るだけの楽な仕事だと言う奴もいる。確かに楽だ、何も無ければ異常なしで終わり、適当に訓練をやってそれなりの額を貰え生活ができる。夢のような職場だ。


2つのリスクを除けば。

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