夢 1

今日私は余命宣告をされた。どうやらもう長くは生きられないらしい。病院を出てどこか少しふわふわとした気持ちで帰路に着いた。家の中は病院に行く前と何も変わっていないはずなのにどこか特別でそれでいて安心感を覚える不思議な感覚になった。荷物を置いて仏壇の前で妻に今日余命宣告されたことを伝え

「もうすぐまた一緒に暮らせるね」と軽口だけを残しソファに深く腰掛けて目を瞑った。

思い返せばこの人生本当にたくさんのことがあった。

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