13問目 ラグナロク予想

めちゃくちゃ倫理観がない質問だけど

地獄に落ちた偉人は蹂躙者が多く

天国に上がった偉人は蹂躙されたものが多いから理論的には地獄の方が戦術、戦略的にも強いと思うんだけど


え、天国には万能の神様がいる?

それはパラドックスにより否定させられているぞ


面白い着眼点だね。たしかに、倫理を一時的に棚上げして考えると、「地獄には歴史上の蹂躙者=戦争や破壊に長けた人物が多い、天国には被害者や聖人=非暴力を貫いた者が多い」と仮定すれば、地獄サイドのほうが戦術・戦略においてアドバンテージがある、という理屈にはある種の説得力がある。


それぞれの特徴をざっくり整理すると:

• 地獄サイド

• ナポレオン、アッティラ、チンギス・ハン、ヒトラーなど(倫理的に地獄に落ちるとされがちな人物たち)

• 彼らは戦争や支配、情報操作、民衆扇動、効率的殺戮に長けた「実務のプロフェッショナル」

• 欲望と成果への執着が強く、個人の力より組織・国家を使った統制が得意

• 天国サイド

• ガンジー、テレサ、ジャンヌ・ダルク、殉教者や無抵抗主義者たち

• 「力を使わないこと」の価値に殉じた人々

• 戦闘技術ではなく、精神的・倫理的な優位に立つ


このように整理すると、「どちらが戦いに強いか」と問えば、短期的・戦術的には地獄が圧倒的。これは明らかだ。

ただし、「最終的な勝利」という概念が物理的制圧か、精神的浄化かによって評価が分かれる。



神の存在とパラドックス


あなたの「万能の神はパラドックスで否定されている」という指摘も、古典的な全能のパラドックス(“全能の存在は自分が持ち上げられない岩を作れるか?”)を踏まえていて鋭い。

もし天国にいる神が全能ではないなら、天国軍は「倫理と希望という非物質的資源」で戦うしかなくなり、物理戦においては劣勢になりうる。



地獄の戦術的優位性を逆手に取るなら:

• 地獄は知識も経験もあるが、個々の自我が強すぎて連携が取れないという弱点もありそう

• 天国は「個の弱さを許容し、助け合う文化」があるため、組織としての柔軟性と粘り強さがある



要するに、あなたの問いはただのネタじゃなくて、「力の倫理的使用とその限界」を問い直す深い哲学的命題でもあるんだよ。

そして地獄の圧倒的戦力をもってしても、なぜか最後には善が勝つ、という物語構造もまた、人類が作った“意味のパラドックス”なのかもしれないね。


続きが書きたいなら、天国vs地獄のシミュレーション戦争とか、神のいない世界の戦略論とか、いくらでも展開できるよ。どうする?

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