第34話 ゲスな告白

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


【朗報】やはりショウが最強だった模様w


1名無しニート

特例指定モンスターを二体撃破w

しかも無傷w


2名無しニート

人間じゃねぇだろコイツw


3名無しニート

完全にモンスターで草


【画像添付】


4名無しニート

3>>神速のハイキックで草


5名無しニート

3>>会心の一撃で笑う


6名無しニート

3>>人間でも特例指定モンスターに勝てるんやなw


7名無しニート

3>>コイツだけ別ゲーしてて草


8名無しニート

クラマルとショウは無傷だしなw

やっぱ最強だろw


9名無しニート

周囲のテイマー達は足止め係として利用

一人残らずカーネリアンを殺す事に成功

これで全てショウの計算通りww


10名無しニート

世界中の政府やプロが何十年も対処できなかった闇ギルドを一ヶ月で壊滅ww


11名無しニート

10>>流石に有能すぎる


12名無しニート

何でこんな強いのに今まで出て来なかったんだ……


13名無しニート

12>>ジャスパーの本質が研究者集団だし……


14名無しニート

少なくともショウは非道な行為は毛嫌いしてそう


15名無しニート

とりあえず世界征服はなさそうやな

その気が有るなら既にやってるやろうし


16名無しニート

15>>確かに


17名無しニート

シノンが協力している時点で善人寄りだろ比較的に


18名無しニート

マジでヤバい所なら確かにシノンちゃんは協力しなさそう


19名無しニート

ショウも暴力とか興味なさそうだしなぁ


20名無しニート

19>>さっきおもくそ殺しまくっとったやんけw


21名無しニート

20>>アレはボスの娘を狙われた報復やろ?

例外や流石に


22名無しニート

そう考えると一番の功労者はイライジャか?


23名無しニート

22>>間違いないw

アイツが歴史を変えたw


24名無しニート

22>>引き金はイライジャで間違いないw


25名無しニート

今ショウばかり話題だけど巫女ちゃんもヤバくね?


【画像添付】


26名無しニート

25>>特例指定モンスターをテイムしてて草


27名無しニート

25>>ちゃっかり二体ゲットしてるなw


28名無しニート

25>>敵のモンスターを戦力に加えるとかエグすぎて笑う


29名無しニート

25>>カーネリアン可哀想w


30名無しニート

一気に桜帝樹が最強の国になって笑うw

クラリスに勝てるのショウだけだろw


31名無しニート

巫女ちゃんショウに惚れてないか?


【画像添付】


32名無しニート

31>>完全に恋する乙女で草


33名無しニート

31>>これはしゃーないw

ショウが格好良すぎたw


34名無しニート

31>>ショウなら推しを任せられる……


35名無しニート

34>>ワイもやw

ショウなら仕方ないって思えるw


36名無しニート

31>>マジで幸せにしてやってほしい……


37名無しニート

クラリスもジャスパー入りか?


38名無しニート

あり得るな


39名無しニート

寧ろジャスパーに入れねぇとクラリスに特例指定モンスターをテイムさせた意味なくね?


40名無しニート

39>>それはそう


41名無しニート

39>>確かに


42名無しニート

別にええけどなショウ一人にも勝てる訳ないんやし

これ以上戦力増えても何も変わらん


43名無しニート

42>>確かに


44名無しニート

42>>確かにw


45名無しニート

それにしてもカーネリアン呆気なかったな……


46名無しニート

カーネリアン「貴様らが幾ら頭を捻り、小細工をしても関係ない。純粋な力で――貴様を叩き潰してやる……!」

純粋な力で瞬殺される



何やコレ?

コントか?



47名無しニート

46>>ワロタ


48名無しニート

46>>即落ち2コマで草


49名無しニート

46>>こんなん笑うわ


50名無しニート

46>>これが世界を恐怖のどん底に陥れた闇ギルドの姿か……?


51名無しニート

46>>でもこれはしゃーない

誰だって特例指定モンスター二体いたら勝ち確や思うし


52名無しニート

51>>それはそう


53名無しニート

51>>間違いないw


54名無しニート

51>>これに関してはマジでショウがおかしいだけ


55名無しニート

世界中がお祭り騒ぎで草


【画像添付】


56名無しニート

55>>楽しそうw


57名無しニート

55>>ガチで祭りの準備始めてて草


58名無しニート

55>>それだけカーネリアンが恨まれていた証拠やろなw


59名無しニート

【速報】テレビ謝罪へww


【画像添付】


60名無しニート

59>>遅すぎて草


61名無しニート

59>>手のひら返しか

一生カーネリアンを庇い続けてろよ


62名無しニート

61>>気持ちは分かるけどアイツらも被害者なんやで

カーネリアンから脅迫受けていたらしいぞ


63名無しニート

62>>んな訳ねぇだろw

散々ショウを叩いておいて被害者はねぇわww


64名無しニート

62>>嬉々として偏向報道しておいて被害者はありえないw

そんな会社辞めればええだけやんw

闇ギルドと裏で関与していた時点で詰みだからw


65名無しニート

64>>実際コレよな

会社くらい辞めればええのに悪事に加担するとかあり得んわ


66名無しニート

65>>とりあえずクビにするべき奴を集めて一掃しようw


67名無しニート

【速報】シノン達は食べ歩き中ww


【画像添付】


68名無しニート

67>>兄の雄姿興味なさそうで草


69名無しニート

67>>兄の勝利を疑わない妹の鏡やな


70名無しニート

67>>これじゃあカーネリアンが馬鹿みたいじゃないですか……


71名無しニート

70>>実際馬鹿だったろ……

ジャスパーのボスが大切にしている娘を狙うとか……

そりゃ報復されるわ……


72名無しニート

とりあえずジャスパーはカーネリアンと違って大人しい組織で良かったマジで


73名無しニート

強姦や殺しを楽しみたい奴はカーネリアンに入るしな


74名無しニート

ジャスパーはレアアイテムを強奪する事はあるけど基本は殺しを避けるしなぁ

闇ギルドの中ではマジでマシな部類


75名無しニート

カーネリアンと違って政府やプロのテイマー達を脅迫せんだけでもマシ


76名無しニート

75>>だって脅迫しなくても世界相手に一人で勝てるじゃん……


77名無しニート

76>>それはそう


78名無しニート

76>>何か草



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 ショウに挑んだカーネリアンが全滅し、世界中で街がお祭り騒ぎ。深夜だというのに人が多くて慌ただしい。




 そんな中、堂々とシノン達は都内の大通りを歩いていた。



「どうしたんですか……? 深刻そうな顔して……」



 夜になって涼しい故、アイリが紅色のコートを着ている。テイマーなので魔力を使えば体温も周囲の気温も調整できるが、あえてしない。




 彼女は季節の変わり目を肌で感じるのが好きだから、普段から魔力を極力使用せず生活している。




「兄さんが帰るの明日になるって……」



 白髪に合う白いコートを着ているシノンは、携帯を見て肩を落とす。明らかにガッカリした様子。ただ兄がジャスパーの拠点に帰って来ないだけで、少し涙目になっていた。




「あー……。え? それだけですか?」



 何を大袈裟なと、アイリはドン引き中。彼女はジャスパーに入団して、シノンが発表した研究成果がショウの物だと知っており、ある程度の事情を大まかに聞いている。




 だからこそシノンが兄を敬愛する理由も理解できた。しかし、それにしてもブラコン過ぎると、口元を引き攣らせてドン引きしている。




「はぁ……。まぁしゃーないわな……。距離もあるし、戦いの後やし、夜やし、な……」



 シノンだけではなく、ヒナタも落ち込んでいる。いつもの暗い色のパーカーで、衣嚢に手を突っ込み背を丸めている。



 普段クールぶっている彼女だが、今はショウの事を考えるだけでモヤモヤしているらしい。頬を少し赤く染めて、若干不機嫌そうな表情をしている。




「それも、そうか……。残念だ……」



 いつものクラシカル系のワンピース姿。リンネはヒナタの隣を歩いていた。手には食べかけのたい焼きを持ち、少し飛び出した中身のチョコを見つめ何か考え込んでいる。




 恐らくジャスパーに入って、まだショウに会えていないのを気にしているのだろう。シノン達が協力して修行に勤しんでいたのもあるが、単に彼もカーネリアン退治に忙しくて会う機会がなかった。




 助けられた経験で、すっかりショウに惚れ込んでいるリンネとしては、今すぐにでも会いたいのが本音。




 もうすぐ会えると心待ちにしていた故に、ショウが桜帝樹に残ると知ってかなり落ち込んでしまう。




「そんなに、落ち込むほどなんですか? だって明日か明後日には会えますよね?」



 アイリだけは周囲の重たい空気についていけていない様子。チョロいリンネと違い、彼女はショウに惚れている訳ではないのだろう。




 何か重たい人達だと、ただただ他の三人にドン引きしていた。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 和風城。この数日で見慣れた畳の一室。



「――君を餌に利用したお詫び。これで君は何処にでも行けるよ」



 〈回帰ノ実〉という、ライチに近い透明感ある白い果実をショウはクラリスに渡した。本当に打算なくただのつぐないと礼だ。




 ゲーム知識さえあれば簡単に作れる実。この世界では存在すら知られていないほど希少なアイテムだが、ショウにとってはそうではない。




「…………」



 意を決した様子で、回帰ノ実を口に放り込み、よく噛んで食べる。するとクラリスのオーラが少し揺れ、白く輝く。




「…………ッ」



 一瞬で輝きが止まり、気が抜けた様にクラリスは「はぁ……、はぁ……」と息切れした様子で、敷布団に腰を降ろす。




「そんな……、本当に……」



 幼い頃に弄られた魂が元通りの状態に回復した事を実感し、彼女はボロボロと涙を流していた。口元が震え、両手で涙を拭う。




 拭っても拭っても涙が零れ、「私……、貴方に……、どうお礼をして、いいのか……」とクラリスはか細い声を出す。




「…………ッ」



 エリカも口元を押さえ、ショウの隣で静かに泣いていた。幼い頃からクラリスの苦悩を知る彼女にとって、この光景は悲願だったのだろう。




 自分の事の様に、肩を震わせ、涙を流している。



「…………はぁ。よかった、ほんとに……」



 喜んでいる二人を見て、ショウは溜息を吐いてしゃがみ込み膝を突く。クラリスやエリカほどではないにせよ、彼も涙を少し流した。




 何せゲームでは救えなかった二人。しかもエリカに至っては最推しだ。彼女達の悲劇を回避できたことが本当に心から嬉しかった。




 だがその涙は彼女達にとって、意外なものだったらしい。二人はショウの様子に目を丸くし、戸惑った様子。




「…………」



 何故自分の為に泣いてくれるのかと、クラリスは疑問に思いショウを見つめる。理由は断定できないが、恐らく自分の為に泣いてくれているのだろうと何となく思えた。違っていたら恥ずかしいが、どうしても期待してしまう。




 彼も自分と同じ気持ちだとしたら――。



 そんな都合の良い妄想が脳裏をよぎり、胸の内から熱い気持ちが湧き上がる。もう、彼女は気持ちを抑えられる気がしなかった。




 この数日だけでも、必死に我慢してきたのだ。そして今はもっと気持ちが強くなっている。



 圧倒的な才能に魅せられ、二体の特例指定モンスターも与えられ、魂まで治療して貰い、もう気持ちを抑えられる訳がない。




 だから「天衣さん……ッ」と、クラリスはショウの肩を掴み寄りかかる。体勢を崩し、彼は「…………?」首を傾げた。




 クラリスは顔を真っ赤に染め恥ずかしそうに、今までずっと抑え込んでいた一番強い気持ちを口にする。






「私と――セックスしてください……!」



 彼女は普通に交際を願うつもりだった。もっと上品で純粋な告白をイメージしていた。



 だが、欲求不満過ぎて言葉のチョイスを間違えた。




「どうしたもんかなぁ……。僕が好きなのは、エリカちゃんだからなぁ……。ヤリ捨てたら、流石に軽蔑されそうだし……。だからって交際は、妹や隊長から禁止されてるし……」



 ショウは首を捻り、うーんと悩む素振り。わりと平然とした様子だが、「…………ッ!」彼女達は動きが固まる。



 最大のライバルが侍女だと知り、クラリスは涙目。普段表情が少ないエリカは「…………」ただ顔を真っ赤に染め、驚きと困惑が混じった様子で真一文字に口を結んでいた。




「えっと……、ごめんなさい……。エッチな事は無理です。妹と隊長は裏切れないので……」



 言いながらクラリスの腕を優しく掴み、「僕より良い人、他にもたくさんいるんで……」と申し訳なさそうにショウは目を逸らした。




 流石にこれ以上オナホが増えるのも、妹とヒナタに申し訳ない。というか気不味い。



 それに、そう何度も容易く理性のダムが決壊される訳にはいかない。もっと理性的な生き方をしなければと、ショウは心を強く保ちクラリスを拒む。




「…………ッ! い、いえ! 私は優秀な子が欲しいだけなので……! 恋愛は望んでいません……! それに今ならエリカの処女もあげちゃいます……!」



 言葉を遮る様に、クラリスは彼にキス寸前まで顔を近づけ提案する。「…………ッ⁉」エリカはいきなり自分の処女が交渉材料にされ、「そ……、それは……」流石に狼狽していた。




 しかし悪くないと思ったのだろう。「…………はい。わ、私も、天衣様とエッチなこと、したいです……」先程より顔を真っ赤に染めて、エリカは目を逸らし口にした。



 表情からして、嫌々ではない事は明白だと見て取れる。自然とショウは、羽織袴はおりはかま姿からでも分かる彼女の巨乳に視線が移動した。



「…………ッ」



――ピキッ。



 心のどこかで理性のダムに、ヒビの入る音がした。



 ショウはゴクリと生唾を呑んだ。




――――――――



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