エピローグ 笑顔の帰還、そして新たな旅立ち

 こうして一週間にわたるスキル市場バトルを制した俺は、勝利の凱旋を果たした。

 村に戻ると、リリアと村人たちが大喜びで出迎えてくれる。

 「やったー! モルガンがいなくなれば、借金で苦しむ必要もないんだね!」

 「ほんとに勝っちゃうなんて、ゼロさんすごすぎるよ!」


 俺はちょっと照れくさそうに頭をかきつつ、

 「まあ、こんなの序の口さ。俺はまだ、この世界を知り尽くしてないからな」と返しておく。

 真っ先に抱きついてきたのはリリア……ではなく、木こりの親父さんだったので、「おっさん毛むくじゃら! やめろ恥ずかしい!」と大慌てになったのはご愛嬌。

 そんな中、リリアは少し離れたところでくすっと笑いながら、こちらを見ていた。目が合うと、恥ずかしそうにそっと微笑む。


 こうしてエル・グラン村は悪徳商人の呪縛から解放された。

 そして、俺はリリアたちと相談して、この村をもっと繁栄させるための旅に出ることを決める。

 「スキル経済は奥が深い。今度はもっとでかい都市へ行って、いろいろビジネスチャンスを探そう。幸い“無敗のトレーダー”って噂も広まったしな」

 前世の知識と、異世界のチートスキル“スワップ無限増殖”。

 この二つを最大限に活かして、世界を相手にトレード無双をする日は近いかもしれない。


「私も……一緒に行っていい?」

 リリアが勇気を振り絞ったように聞いてくる。

 「もちろん。君がいないと退屈だからな」

 少し照れ隠し気味にそう答えると、リリアはパァッと笑顔になり、「うん!」と頷いた。


 ――こうして俺たちの「異世界スキル市場サバイバル」は、まだまだ始まったばかり。

 次はどんな相場が待ち受けているのか。どんな連中が俺たちの前に立ちはだかるのか。

 さあ、行こう。俺は無敗のトレーダー“ゼロ”! スワップを無限に増殖させて、どんな強敵だろうとひっくり返してやるぜ!

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