ぼんやり。秒の詩

虹あさぎ

第1話 「月の光」

洋琴の

滑りたるよな旋律に

なめらか陶酔月明かり


にわか狂いの一音や

不協の和音のうまれたり


張り詰めシンと凍りつつ


さりとて看客おらぬなら

あるべかしかな

外れし音ノリねこまと輪舞ロンド

躍るがごとくに

奏でたし


此の時よ

とこしへに


あやしうこそものぐるほしけれ

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