第52話 主人からの気遣いで作られてこなかった料理。
イルマよりイルマのリアル主がフレンド多いという…ちょっとした問題はありましたが、スレッドさんにスキルを教えてもらう条件、〝腕のいい料理人を連れてくる〟はクリアですね。
「ほぅあんたが連れてきたのはハチかい。あんたら、知り合いだったんだねぇ。
「うん、僕らリアル世界の友達みたいなものだよ。」
「友、ま、まぁそうかも知れませんね。腐れ縁の方が近いかもしれませんが…」
まぁイルマと主様は、本来、主従とかそういう関係であるはずですが、あまり主従感がない関係ですしねぇ。
「ちょっイルマひどい!!」
「あぁ確かにハチならあたしの口に合ううまい料理が作れるさね。」
「それでは?」
「うーんまぁいいだろう。そうだあたしにも香辛料をよこしな。」
「別にいいですが、余っていますし。」
「せっかく香辛料がこんなにあるんだから、香辛料の効いた料理が食べたいねぇ。ハチはこれらの香辛料を使った料理は作れるかい?」
「えっと、たぶん問題ないですよ!」
「あれ?ハチ様はあまり香辛料を使った料理は作らないでしょう?大丈夫なのですか?」
「いやぁ…イルマ、香辛料が効いた料理とか苦手でしょ?イルマの口に合わないものをイルマに出さないだけで、普通に香辛料を使った料理も作れるよ?」
「え?えっと…お、お気遣いありがとうございます。」
主様に気を使われるとは、まだまだですね…。まぁ、確かにイルマは極端な味の食べ物は甘いもの以外は好んで食べないのですが。こういう気遣いをされるとどっちが主人か分からなくなりますね。
「それじゃ僕は、この香辛料で作るおいしいもの作りますね!」
「材料はあたしの台所にあるものは使っていいからねぇ。」
「わかりました!」
「それじゃ、ハチが料理を作っている間にあんたにあたしからスキルを教えるとするかねぇ。」
「あれ?ハチ様の料理の腕を確かめてからではないのですか?」
「その予定だったんだけどねぇ。ハチの他の作品を観る限り問題はないだろうとあたしが判断したのさね。」
「そうですか、では、指導の方をよろしくお願いします!」
「よし、任せな!」
◯ー◯ー◯ー◯ー◯
「スレッドさんできましたよ!」
「そうかい。もう少しで終わるからそこで待ってておくれよ。ふぅなかなかイルマは筋がいいねぇ。そうさね。後は実戦でスキルを磨くがいいさね。」
〉〉スレッド師匠『操糸術の授業』をクリアしました。報酬としてスキル【操糸】、スキル【生糸】を取得しました。
スレッドさんは人形作家だったみたいで、イルマはスパイダーな男が使うようなスキルを手に入れることができたのでした。
◇ー◇ー◇ー◇ー◇
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