彼女をクラスメイトに寝取られた俺だけど、なぜか以前からクラスメイトが熱心にアピールしていた元カノの上位互換の孤高な清楚系美少女が俺の隣の席に座った件
白金豪
第1話 NTR動画
大浦正章には1ヶ月前から彼女がいる。
中学から思いを寄せていた女子だった。その女子はクラスでも人気な清楚系の美少女だった。
名前は山名芹奈。
同じ高校に進学した。他クラスではあった。
正章は気持ちを抑えられずに芹奈に告白した。結果は実を結んだ。
芹奈との1ヶ月記念日。学校も終わり放課後。
クラスメイトの木下からスマートフォンのノインで連絡が届く。
「どうしたんだろう? 木下からメッセージなんて初めてなんだけど」
自宅で寛ぎ通知の内容を確認する正章。
1つの動画が送信されていた。
正章はノインのトーク欄から動画をタップする。中身を確認する。
「え…」
動画の視聴を始めた。正章の表情が激変する。顔が固まる。
木下と芹奈の性行為の動画が流れる。場所はホテル。おそらくラブホ。スマートフォンで撮影されたようなアングル。
『木下君! あんっ。そこ。ダメェ〜〜』
『ここが気持ちいいのか? どうするやめる? 』
『やめないで〜。気持ちいいから! あんっ。あぁ〜ん! 』
芹奈は動画内で痙攣したように身体を震わせる。
『ふぅ。どうやらイッたみたいだな』
木下はカメラ目線で意地悪な笑みを浮かべる。
『もうやばすぎ』
芹奈は腕で目を隠す。大きく息を乱す。恥ずかしそうに頬を赤く染める。
『どうだ? 彼女を寝取られた気分は? 最悪か? 俺は最高だけどな! 』
木下からメッセージが届く。追い打ちを掛けるように。文章から機嫌の良さが伝わる。絵文字は文末に添付される。
『ごめんなさい。好きな人ができちゃった。別れてくれない? 』
芹奈からもノインでメッセージが届く。別れを伝える旨のメッセージ。まるでタイミングを図ったように。
正章は返信できない。力も湧かない。入らない。ただ黙ってスマートフォンの画面を見つめる。力なき瞳で。正章の目にはノインのトーク画面のみが映る。
『お〜い。どうした? 返信ないぞ〜? それとも絶望して返信どころじゃないか? 笑』
木下から続けてメッセージが届く。スタンプ連打も展開される。通知オンが激しい。
正章の耳には入って来ない。それどころではない。ショックが大きかった。衝撃的だった。
憂鬱な時間が流れ続ける。先程までと心の環境は激変する。
この気持ちを引きずり続ける。日を跨いでも。ベッドに入っている時も。朝になっても。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます