虐げられた若者が禁忌の力で成り上がる、痛快ピカレスクファンタジー!!
- ★★★ Excellent!!!
その世界では、民から嫌われ、虐げられた種族がいた。その名は――悪食。茶褐色の髪と鈍色の瞳、褐色の肌と口元からのぞくギザギザの歯で、あらゆるものを喰うことができる。その対象は人間も例外ではなかった・・・・・・。この物語主人公の少年冒険者のグリムも、忌み嫌われた種族「悪食」だ。
そんな主人公が、何の罪もない人や、正義に準じる人々を、ただ食らいたいというだけで、“禁忌の力”で手にかけてゆく姿は、シンプルでむしろ清々しい!
おどろおどろしいお話かと思いきや、ダンジョンでの冒険なども繰り広げられ、魔法が飛び交い天使も現れる、心躍る冒険譚。虐げられる者が“食べる”という禁忌の魔力で、世の中を掌握していく、痛快ピカレスクファンタジー、読み始めたら止まらない、なんとも言えない人を引きつける魔力を持った唯一無二の作品です!