天使がささやく

@summer-song

第1話

私は小さい頃から、ふとひらめく、ことが

たくさんあった。


先生がこの童話を劇にしますよ!と言ったときに、それって昔のこの地域の伝承をもとにしたものだとひらめいて、確かめると、先生が驚いてうなづいた。


そんなことがたくさんある。


でも、ひらめくまでは、何もわからない。


ねえ、物知りだね!と声をかけられたりするけど、どんな本を読むの?と言われるけど、本当にわたしは何も知らないのだ。隠して教えてくれないとか拗ねる子もいて、うーんと、お母さんが言ってたのかもとか、嘘をつかなきゃならなくて、そんなとき、いつも、なんだかへとへとに疲れた気分になる。


そんなことがテストの最中にもあって、

これ、なんだろう?と考えていたら、

ピンとひらめいて答えを書く。


私は塾も問題集も何もしてないのに、

学年一位を取ったりしたから、

皆、びっくりする。


両親は、基本的に成績とかはあまり興味はないみたいだけど、懇談会で褒められて、驚いたりしてる。



ある日、突然、君は天使なんだよという声がした。


いつも通り、小学校の帰り道。決まった通学路じゃなくて、公園を横切って近道して帰る途中。

緑が色を濃くしてつやつやして揺れている

春の終わり、梅雨をすっとばした

初夏の入り口みたいな暑い日だった。


誰かが私にささやくのに、姿は見えない。

不思議で不思議で、いつものひらめきかな?と思った。それにしたって、私が天使?どこからそんなのひらめいたの。


でも、いつも知らない言葉だってテストの最中にひらめいて、そのとおり書いたら正解だった。私が天使、も本当の本当かも?


なんだか目の前がちかちかした。

小さな光が弾けるみたいに光って揺れた。

君もぼくたちと同じ光なんだよ。

ひとを導く光を天使ってひとは呼んできた。

そして、君はひとの身体をもって、ひとを導く天使なんだ。君の目覚める時をずっと待っていたんだよ。


君は神の愛を人々に知らしめて、

光に満ちた世界に導くことなんだ。


神の愛なんて私は知らない。

光の世界ってどんなものか想像もつかないよ。


あのね、君はこれからたくさんの選択を迫られる。そのたびに愛を選んでいくんだ。君のこころなら、わかるはずだよ。光の世界はその先にたどりつく世界なんだ。



だから、これだけ覚えておいてほしい。

必ず、どんなときも愛を選ぶんだ。

それが君を救うし、人々の為でもあるからね。




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