一目見た君は輝いていた
コウノトリ🐣
恋する一方通行
僕が君を一目見た時、君は誰かと一生懸命でいて楽しそうにしていた。その直向きさと溢れる明るいオーラに目を奪われた。ああ、これがまさしく、『一目惚れ』っていうんだと思う。
君は明るくて辛さを決して見せてくれないけど、僕は君の抱えている辛さを分けてもらえないかな? 君のように明るく誤魔化すのは得意ではないけど、君のためなら隠し通せる。そう思うよ。
だから、本当に嬉しかった。僕と君が両想いなんて。勇気を出して君の側に必然的にいる機会を増やして良かったって思えたよ。
◇ ◇
私は恋に落ちていた。それは、なぜ恋をしてしまったのかを何も説明していない。それなのに、なるほどなと納得できた。
恋に落ちた理由を並び立てると、確かに――それらの要素が恋に落ちる手助けをしたことは間違いない。でも、私はそのことですぐに好きになるほど単純じゃないの。他の人が同じことをすれば恋に落ちるの?
「そんなわけないよ」
そんな簡単に落ちたりしない。私は君だから恋に落ちたの。何が原因かは分からないけれど、積み重なった奇跡が私を君に惹きつけさせたんだよ。
それなのに、君にとっての私との積み重ねは『一目惚れ』、そんな一言で片付けてしまうんだね。そんなありふれた言葉で。
一目見た君は輝いていた コウノトリ🐣 @hishutoria
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