第10話

学校が終わってからカフェに行った。

スマホの地図アプリを使うとすぐにみつかった。

「すぐ見つかったね」

桜音さんが言ったので、僕も同意した。

「そうだね」

「中に入ろー」

中はおしゃれなカフェだった。

椅子に座ってメニューを見るとパンケーキがあった。どうしよう。これにしようかな。

そして、桜音さんを見ると、

「パンケーキだ!パフェもフレンチトーストもある!パフェにしよう!」

はしゃいでいる桜音さんを見ていると微笑ましい気持ちになった。

僕の目線に気づいた桜音さんは訊いてきた。

「奏太は何かたのむー?」

「僕は、パンケーキたのもうかなー」

僕が答えると意外だったのか桜音さんは少し考えて訊いてきた。

「奏太は甘いもの好きー?」

「実は甘いもの大好物なんだ!でも、一人でカフェとか行きづらくていつもは自分で作ってるんだ」

普通だったら人には言わないだろう。

でも、桜音さんには言っても良いと思えた。

「すご!今度作り方教えてよ!」

「いいよ」


パンケーキとパフェが届くと桜音さんは嬉しそうに写真を撮っていた。

パンケーキはふわふわで甘くておいしい。

「おいしー!!奏太ーパンケーキおいしい?」

桜音さんに訊かれたので僕は答えた。

「おいしい!たまにはカフェに来てみるのも良いね!」

久しぶりの自分以外が作るパンケーキはとてもおいしかった。


帰り道

「おいしかったね!奏太の笑顔が見られて最高の1日ですなー!」

桜音さんが笑顔で言った。

「僕の笑顔で最高の1日って大袈裟だよ」 

僕が言うと2人で笑った。

「奏太!今日はありがとう!良い気分転換になったよ!」

「それなら良かった」

桜音さんの少しでも役に立てて良かった。


放課後、桜音さんが完成した曲を聞かせてくれた。しっくりくる曲で僕も気に入った。さっそく、先生にキーボードとギターと教室を貸してもらい、練習を始めた。僕がキーボードで桜音さんがギターとボーカルを担当した


放課後は2時間ほど練習した。

「つかれたー」

桜音さんが伸びをした。

「お疲れ様ー。最初は全然合わなかったけど、いい感じになってきたね」

僕が言うと

「そうだね!ステージまであと一週間!明日は学校休みだけど、貸し出しスタジオ借りて練習をしよ!」

桜音さんが提案してくれた。

「そうしよう。朝9時集合でいい?」

「いいよ!」

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