地の文との絡みについて。「自分、不器用ですから」苦手

 会話劇の構築について、地の文との絡みを考えます。というか地の文が基本だろ。でも苦手なんです。

 「学園」では、主人公レイユの一人称視点がメインで、地の文と会話文を気をつけて書いています。主人公レイユについて


 家族とのやり取りでは、


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「そうだね――父さん、兄さん、あとで姉さん達にも伝えてほしいのですが、実は今日学園の理事長から退学処分を言い渡された」

「「はあ?」」


 父と兄は今日一番の驚愕した顔を見せる。

▲――――――――


 会話文では「父さん」「兄さん」、地の文では「父」「兄」と使い分け、テレーザについては、


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「テレトワ? どうしてここに?」

「レイユ君が旅に出るって教えてくれたじゃない。だからうちも一緒に行こうかなって――って、誰この女?」


 テレーザがミムを見て、驚いた表情をした。

▲――――――――


 と会話文ではあだ名の「テレトワ」、地の文では「テレーザ」としています。それで、第三章で主人公「レイユ」と戦士「アーサー」が初めて邂逅かいこうし、彼らがやり取りする中、レイユ視点での地の文を、


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「はい、レイユといいます」

「オレはアーサーだ。師匠って呼んでくれ。先生でもいいぞ――――で残りのメンバーは?」


 アーサーさんにそう言われ、僕はテレーザとミムを紹介した。

▲――――――――


 と「アーサーさん」で書いていたのですが、何度も「アーサーさん」が地の文で登場するのはテンポが悪いと感じ、


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「ふー。旦那がいると楽勝っすね」

「そんなことないよ」

「いえ。援護射撃でワータイガーが混乱していましたから」


 僕たちが馬車に戻ると、師匠は馬車から降りてミムに声をかけた。

▲――――――――


 流れの中で「アーサーさん」を「師匠」に置き換えました。


 また、会話文が続き過ぎてわかりづらいと感じるときには地の文を1行2行挟んで、会話劇を進めます。前々回のエピソードで「会話の対象者が変わったときに空行を入れる」の代わりに地の文を挟むのも良いでしょう。というかそれが普通じゃん? システム使い過ぎて感覚がズレているんだろうな。

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