PVを伸ばすための会話文構成システム(システム解説)

フィステリアタナカ

はじめに(会話劇におけるフィステリアシステムとは)

 みなさんこんにちは。フィステリア愛称ケンタナカと申します。この創作論は読者のにいかに会話劇を成立させるかを目的とした会話劇システムの解説になります。作品を書いていく中、工夫したことなどをつらつらと書いていきます。宜しければ最後までお付き合いいただけると幸いです。


 では早速、メインの話となるフィステリアシステム(と命名)はどんな会話劇システムかというと、


「学園を追放された上に婚約破棄されたガリ勉伯爵は、勢い任せで美少女奴隷を買う」【連載中】(タイトルが長いので以下「学園」)

https://kakuyomu.jp/works/16818093080982230412


 を例にして説明しますと。この作品の会話劇の中で誰のセリフだかが一発でわかるように、下準備として、


会話劇【調整中】

①主人公「レイユ」②ヒロイン「ミム」③ヒロイン「テレーザ(・トワール)」④双剣使い「ロサル」という4人の登場人物について、呼びかけ方を、


①→②「ミム」 ①→③「テレトワ」 ①→④「ロサル」

②→①「レイユ様」②→③「(保留)」②→④「エロ猿」

③→①「レイユ君」③→②「ミムミム」③→④「ロサロサ」

④→①「旦那」④→②「姐御」④→③「姐さん」


 と設定しました。これがフィステリアシステムの基盤となる部分です。このように呼び方を固定することで誰の会話なのか地の文が無くても、三人の会話でも分かるようにしています。どのように活用するか例を挙げると、


「レイユ君。これからどうする?」

「旦那、先に宿を確保しましょう」

「そうだね。宿を確保しようか」


 この会話で、1行目は③「テレーザ」が①「レイユ」に向かって言っている質問文。2行目が④「ロサル」から①「レイユ」への提案文。3行目は流れから推測して①「レイユ」のセリフだということが判ります。


 では、このシステムを構築する上でのポイントを次のエピソードから説明していきます。

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