永久の場所
朧
第1話
夕暮れの空が
朱に染まる
かつてそこにあった
あの温かな灯火は
もう消えてしまったのか
誰かの優しい声
あの道
戻りたかったあの懐かしい場所
もう存在しないのか
本当に?
目に見えないものは、存在しないと言えるの?
目を閉じればいつだって
あの場所への扉は開かれる
醒めている時よりも
はるかに近くに
あの温かい光
あの優しい声
あの懐かしい場所が
私の心を包み込む
かつてそこにあったものは
今も永久にあるのだ
私が目を閉じ
それらを思い出す時
キミが微睡みの中で
無用の楔を断ち切る時
それらは今も消えずに
かつてもいまも永久に在るのだ
懐かしい永久なるものよ
私を、キミを_
抱き微笑んでおくれ
黄金の微睡みよ
私たちを休ませておくれ
あなたの温かい腕の中に
私は再びあの場所へ
あの時へ
あの光へ
キミと共に
永久の場所 朧 @oboto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。永久の場所の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます