第18話

 吐き気と腹痛に勝利(?)し、なんとか松山空港に到着したぼくら。ここからはT君のご親族の方にホテルまで送ってもらうことになっていた。たくさん話す方で、T君との会話が盛り上がる。親族の集まりではこの2人だけが話していることもあるそう。いろんな人の名前が出てきたがぼくはさっぱりだった。

 夕食は教えていただいたお店に行くことにした。なんと2人のご飯代としてお金までいただいてしまった。(本当にありがとうございました。)そこは目の前で焼き鳥を炙ってくれたりとびきり美味しいお刺身などが食べられる最高のお店だった。中でも1番美味しかったのは「お醤油」

だった。これはマジ。

 夕食後、ほろ酔いでT君と街中を散策する。神社にお参りしたりしながら、お互いの今までについて話し込む。なかなか厳しい親御さんの元で育ってきたようだ。が、現状のその懐の深さを見るに良いご家庭なんだと感心する。コンビニでお酒を買いホテルに戻った。1日目の本番はここからだった。T君の格闘技講座が始まったのだ。構えはこうだ、吉岡里帆が好きだ、蹴りの防ぎ方はこうだ、ファーストサマーウイカが会社の子に似てるやん、会長が若くてなんだ、かんだ。大いに盛り上がった講義は夜中の3時まで続いた。会話の盛り上がりを心配していたぼくだったが、T君のトーク力によってその不安は吹き飛ばされていた。明日の車中での会話も大丈夫そう。このときにはワクワク6割恐怖4割まできていた。まだ恐怖が残ってるのはなぜかって?明日は猫島に行く、そう、船に乗るんだ。沈没が怖いだろ?

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