魂の共鳴 世界で一番 愛おしいきみへ 君に教わった大事な事

tatsu

第1話

瞳の闇


俺は初めて告白した彼女に振られてかなり落ち込んでいた

あー!もう!なんでなんだよ!

やさぐれて適当にネットニュースを見ていたら

ん?「鳥は音楽に乗って踊る」俺も鳥を飼っていてうちの鳥も音楽で頭を振りながら踊るから共感して「うちの鳥も踊る」ニュースにコメント書いた


しばらくしたら携帯の通知音が鳴った、

お?誰からだろう

俺の投稿に誰かコメントしていた

、え?誰かコメントしてくれてる!なになに?「うちもだよー」

おー!同じだ、鳥飼いあるあるじゃね!?

返事に嬉しくて興奮していた!

しかも女の子からだった!

速攻返事してみた!また返事が来るかもとドキドキしながら返事した

(俺)「そうなんだ!何飼ってるの?」

おお!すぐに返事がきた!

(女)「フクロウ」


え!?フクロウ?フクロウって飼えるんだ!

知らなかった!フクロウは動物園でしか飼育できないと思っていた

俺は一気にその子に興味引かれて彼女の返事が楽しみになってた

ドキドキしてると


(女)「てか連絡先交換しない?」

って返事が来た

えー!急展開!まじか!こんな積極的なの?興奮して息が荒くなってる、

もちろんいいよー!


俺は迷わず連絡先を交換した、

すぐに連絡した

(俺)「始めまして!俺樹(たつき)君の名前は?歳いくつ?」

早くこの子の事知りたい!

(女)「樹君初めまして!私は高子だよ!歳は21!樹君はどこに住んでるの?」


(樹)「高子ちゃんか!21歳なんだね!よろしくね!俺は埼玉だよ高子ちゃんは何処に住んでるの?」


(高子)「私は東京だよ!てかさ!今度遊ばない?笑」


うそー!!本当に?声が出た

多分俺はすごい顔して驚いてた

ままま!まさかのデートのお誘い!?



マジで驚いた、こんな事現実にあるの!?


俺はハイテンションですぐに返事した


(樹)「いいよー!何処で遊ぶ?」


(高子)「お互いの間をとって渋谷とかどお?」



おー渋谷ね、渋谷は行き慣れていたので俺には好都合だった


(樹)「渋谷!いいね!じゃあさ何して遊ぶ?」


(高子)「え?何でもいいよ!」



うーん一番困る

どおするかなぁー、まあとりあえず


(樹)「じゃあたとえば?」

って送ったそしたらなんと

(高子)「エッチでもいいよ笑」


!!!

おいおいおい!まじか!まじかよこれってさエロ漫画だけの世界じゃないの!!こういうの!!


失恋したばかりでまだ次の恋はする気は無かったけどまあ遊びなら丁度いいと思った



(樹)「え?いいの!じゃあやりたい」


ドキドキしながら返信した


(高子)「わかった!じゃあ…しよ?笑」

少し照れくさそうに返事が来た

だけどする約束したけどまずどんな見た目なのか知りたかったから聞いた

(樹)「てかたかこちゃん見た目どんな?写真見せて!」


彼女から写真が来た、うーん顔は写ってないが巨乳だぁ……やっべ!

俺は初めての巨乳に触れられる事に興奮してドキドキしていた


こうして日程を決めて会う事になった、

会うまでに日にちがあったから色々質問した、

ネットで知り合った人とエッチするのは初めてなのか、

何故そんな事してるのか、

高子は答えてくれた、彼女も彼氏と別れて喪失感からエッチをすれば誰かに求められてるんだと認識したかったのだと、


何人かの男としたがみんな自分が気持ちよくなる事ばかりでなんか違ったらしい、


俺はその時思った、そうなんだこの子は愛情のこもったエッチをした事が無いんだ、 


よし!俺は決めた!この子を愛情込めて抱こうと



当日待ち合わせ場所をキョロキョロしてると女性が立っていた

お互い特徴と伝え合っていたので一目で分かった彼女に「どんな特徴?」

って聞いたら「布に包まれてる」

謎の返事が来たなんだよそれ笑

だが本当だった!布に包まれてる女性がいた!

マジだ布に包まれてる

唖然としてる俺はその時それがエスニックって事を知らずにただ、ヤバいのに当たったと思った


静かに背中を向けてそーっと帰ろうとした、誰かが俺の肩をポンポンと叩いた




「みーつーけた!」



うわ…捕まった…覚悟を決めて恐る恐る後ろを振り返った、あれ?可愛いかも!

服装は不思議だけど目が大きくて笑顔が可愛い子だと思った

口角は上がってるのに目が笑っていように見えた


もしかしてこの子には何かがある、うんきっと何かが


緊張しながらいざホテルに着いてベッドに横になった

特に会話は無い

彼女は恥ずかしいらしく背中を向けて寝た

体が降着してて緊張感が伝わる


(樹)「じゃあ……いい?」

(高子)「……いいよ」

恥ずかしそうに答えた


後で彼女に聞いたんだけど俺を一目見てうわータイプじゃねーハズレださっさと終わらせて帰ろうと思ってたと言われた


えっじゃあ何で逃げる俺を捕まえたんだ?


俺は彼女を抱いた、ゆっくり愛情を込めて丁寧に愛おしそうに頭を撫でたり壁にぶつからないように頭を支えて気遣った


とにかく伝えたかったこれが愛なんだよって


深い暗闇の底で蹲って苦しんで顔を歪ませて震えながら泣いている彼女を日の指す所まで連れて行く気持ちで抱いた


ホテルを出る時には彼女はさっきとは違った


満たされたスッキリした笑顔になって俺にペタペタ触って甘えていた


あれ?全然違う態度に俺は驚いたけど伝わったんだなって思った


彼女と駅まで歩いてる途中もずっと嬉しそうにウキウキしながら話をしてくれた


彼女の乗る電車の改札口まで送った


さっきまで満たされた笑顔だったのに「じゃあね」と言った時の彼女の笑顔が俺には衝撃的だった

何かを諦めたような悲しげな目の笑顔

彼女は去って行った、俺は動けなかったあんな目をする人にあった事がなかった、俺は彼女の深い深い闇を感じた

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