世界で一人の魔法使い

@nnnnn011

資料1


 全人口における人間の割合


・普通の人間 4〜5割

 魔力もなく、超能力にも恵まれなかった普通の人間。地球における全人口にあたる。

 





 


 

 

・魔道具師 3割

 ランプ、エアコン、冷蔵庫など、生活に必要な道具たちを作る専門職。魔力持ちしかなれない。

 

 冒険者として魔物と戦うこともある。魔法を使うのに媒介が必要で、杖やガントレットなどの装備を自分で作る。媒介を通して魔法を発動するため、魔法使いと比べてもその発射速度は劣る。

 

 緻密な魔力操作と魔道具への超理解が必須。

 地球の家電たちの類はこの人達が作る。複雑になればなるほど難易度が高く失敗率も高い。

 重要度もそれなりに高い。

 

 チェス、ダーツ、ビリヤードなど、娯楽の数々もよく作っている。(一部の暇人)

 

 魔力回路に魔力を流して使う。1度流してしまえば1年は持つ。定期的に魔力を補充しなければならないのが玉に瑕。

 

 使われている道具たちに魔力を流すことを仕事にしている人間もいる。魔法使いにも魔道具師にもなれなかった憐れな人間達。

 

 この界隈の頂点にはアルフォート家が君臨。当主はフィルディナンド・アルフォート。位は公爵。40歳のイケオジ。発想の天才で、数々の便利な魔道具を生み出してきた。最近スランプ気味らしい。ちなみに愛称はフィル。ちなみに魔力操作は苦手。魔道具師のくせにね。ちなみにちなみに愛妻家でもある。心のうちではそれはもう。










 

 

・超能力者 2割

 一部の能力に特化した人間たち。

 

 たくさんの研鑽を積めば、今以上の能力が使える。誰もやってないけど。事実だよ。一生ちまちまと使ってるだけじゃ強くはなれない。だから、超能力持ちの冒険者はそれなりに強い。

 

 大体が魔力を持たない人間。

 

 魔法使いにも魔道具師にもなれなかった魔力持ちにも、超能力を使う人間はいる。なぜかこっちの方が威力がある。

 例えば、スプーンやフォークを曲げたり、マッチほどの火を出せたり、5mほど何かを浮かせられたりするのが普通の超能力者。

 魔力持ちの超能力者は、曲げる以外に形をくねくねと変えて別のものにしたり、火のサイズが大きくちょっと遠くに飛ばせたり、浮かせて長距離を移動させたりできる。なんでだろね。

 

 こっちの界隈に頂点とかはない。近所数人の超能力者で各々が披露したり遊んだりする会がある。大体が飽きていつの間にか自然消滅するけど。生活に役立てている人間もいる。

 










 

 

・魔法使い 1割未満

 魔力とは、魂に内蔵する不思議な力のこと。

 それを引き出し、体内を通って外界に放出して出来あがるのが魔法である。

 魔力量は、その人自身の才能と訓練によって決まる。あぐらをかいていれば努力家に負けることもある。

 

 また、魔力を体内で巡らせ、肉体の俊敏性や強度をあげることも可能。これを魔力による身体強化と呼ぶ。手のひらや足だけに留まる強化をするには、魔力の動かし方、すなわち魔力操作が肝になる。

 冒険者のほとんどがこの身体強化を行っている。魔法使いも超能力者も魔道具士でも、この身体強化が命を繋ぐことになるからだ。

 だから、冒険者は魔力操作に長けている。魔力を魔法に変換することが出来ないだけで、あらゆるものの強化をすることは簡単だ。

 

 割となんでも出来るので、魔力をそのまま出したりもする。

 

 魔法は、正確なイメージと願いによって成立する。物や現象を出現させる代わりに魔力を消費する。

 

 属性は9つあり、火、水、土、風、氷、雷、空、光、闇。火、水と左から順に難易度が高くなり、使える魔法使いも減る。魔法使いそれぞれに使えない属性がある訳では無く、やろうと思えばできる。ただ、属性によってイメージの難易度や消費魔力が異なる。

 

 プライドが高い人間が多いから、できないとすぐ辞める。そのため、個々人によって合う属性と合わない属性があると勘違いされている。

 直す気はさらさらないけどね。

 

 魔法使いは、異常な魔力とイメージ力をもち、思考・判断力もある。とても聡い。

 

 普段の生活でも、戦力としても他に勝る実力を有する。魔道具も、超能力も、全部魔力とイメージ力で再現してしまう化け物。魔法使いに勝てるのは魔法使いのみ。

 

 ほんと、調整間違えたよね。

 その希少さ故、魔法使いは例外なく高い地位につくことができ、裕福な生活を送る。

 

 魔法使いになるには、訓練をする他ない。貴族にとって、魔法使いがいるというのは1種のステータス。そのため、やつらは使える優秀な魔法使いを育てるのに必死になる。

 厳しい訓練と共に何に対しても褒め称える。拗ねて言うことを聞かなくなっては訓練が疎かになり魔法使いとしての質が落ちる。成長が著しい幼少期から1日でも多く訓練をするためである。よって、晴れて魔法使いになった魔力持ちは、幼少期の経験から、より傲慢に、よりプライドが高いクソに成り下がるのである。

 

 ただそれでも、実力はあるし、地位も高い。止める者は誰一人いない。

 

 その中で頂点にのはスレイブ・ドミトリー。白髪のおじいちゃんで、75歳。傲慢さの頂点に立つ男。

 髪を染め、ピアスを開け、結構怖い部類の不良少年だった黒歴史を持つ。(本人談)

 歳をとって角が丸くなったが、その片鱗は時々見て取れる。怒らせちゃダメ。

 魔法使いのなかでも桁外れな魔力を持ち、その場の判断は的確。彼の魔法は目に見えないスピードで飛んでいき、国ひとつをも滅ぼせる威力を有していた。

 9属性のうち、得意とするのは雷。土、水、空は、地味だと嫌っており、使うことは無い。故に不得意。食わず嫌いはダメだよ。




 

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