【詩集】さらば、夜鷹の目

水泰惺

第一集

帰途



電灯の光が 大地を照らして

月の灯りも 闇に吸い込まれる


行き交う人の靴音は 時と共に過ぎ去って

あと追う影も アスファルトの下へ消える


歩く私が見上げれば 果てなく広がる深い闇

嗚呼 声が宙に溶けて 銀河が渦を巻く



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