恐ろしくも幻想的で、その雰囲気に引き込まれるお話でした。

　まっとうに社会人として飛び立った岸と、飛び立てずに異界に閉じ込められた百瀬。羽を切られた白鳥は一緒に行けない代わりに、また訪れるかもしれない友人を迎え、飛び発てるように……自分のようにここから抜け出せなくならないように送り出すのか……百瀬の気持ちを想像すると大分切ないですね。