K7年

2度目の外国人による来航。

前回の件もあり、警戒していたが何もされる様子も無く外国人は帰国した。

しかし、何故か自身も含めほとんどの者が物怪を認知できなくなってしまった。

武士という生き方をしている我々にはこれは恐ろしい事態であった。

怨念と化した者達を視る事もできなければ、斬る事もできない。

また、神仏の加護を受ける事もできない。

物怪を認知できる国民が

「コロリ、コロリ」

とつぶやきながら、外国人に憑いて回る物怪を見たとの報告があった。




                老中 水野


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る