新たなる仲間

レンは村でのゴブリン襲撃のこと、子供を守ろうとした時に護符が光ったこと、そして突然湧き上がった力で敵を撃退したことを話した。


「なるほど…」ガルドは腕を組んで考え込んだ。「護符の力は、単に戦闘で発揮されるのではなく、何かを守るという強い意志に反応するのかもしれないな」


「そう考えると、さっきは…」


「さっきはただ魔物と戦うだけだった。自分の命が危なかったが、守るべき対象はなかった」


ガルドの洞察にレンは目を見開いた。


「その考えは的を射ているかもしれない」アルバート団長も頷いた。「伝説によれば、初代の光の勇者も人々を守るために立ち上がったという」


「…わかった。一緒に行こう」


ガルドが突然言った。


「え?」


レンは驚いた。ガルドは腕を組んで言った。


「王都まで同行する。お前一人じゃ心配だ。それに…」


彼は一瞬だけ笑みを浮かべた。


「本物の剣の使い方を教えてやる」


「ガルド、お前も来るのか?」


団長は驚いた様子だった。


「ああ。久しぶりに面白そうな話だ。それに…」


ガルドは一瞬、何か言いかけて止まった。


「まあ、いろいろとな」

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