第7話 修行の地

 いま、あなたが住む地域に、何か不満はありますか……。


 何か改善してほしいことがありますか。


 不満だらけで、改善しなければ大変なことになると感じることばかりですか。


 もし、そうだとしたら、あなたがそのように感じ、これは大問題だと思っているなら、

あなたは、この地域に必要な人です。


 いま、あなたの住む国に、何か不満がありますか……。


 何か改善してほしいことがありますか。


 不満だらけで、改善しなければ大変なことになると感じることばかりですか。


 もし、そうだとしたら、あなたがそのように感じ、これは大問題だと思っているなら、

あなたは、この国に必要な人です。


 海外の国に行って、母国の人間で良かったと感じたことはありませんか。

マナーの良さ、清潔さ等で母国の評判がよく、親切にされたり、帰国したらインフラ(水道、ガス、電気、トイレ)の整備があたり前のようにある等、これは先人たちの行いの賜物なのです。

 いまの貴方が偉いからではないのです。


 いまの貴方の行いが良いか悪いかで、いまの子供たちの未来が決まるのです。


 海外での国の評判は一朝一夕ではかわりません。

 良い評判も、悪い評判も一度できてしまうと、子々孫々その影響を受けることになります。



 一つの星の中でも、たくさんの国がそれぞれ微妙に違う価値観をもって生活しています。


 そんな国々の中で、あの国は水道、下水道が整備されて、清潔になれば病気が減るだろうとか。

 簡単に銃が入手出来なければ、TVのチャンネル争いで死者が出るようなことはないだろうとか。

 不満なことが起きたところで、精々殴り会いのケンカでお互い痛い思いをして終わることだったり。


 こいつは話が通じない奴とか、話し合いは出来る奴とか、人を観る眼、見極める力を得て社会で生きる術とすることで、人として成長することを期待して、異なる価値観で思考する者たちが、この世(地上世界)にわざわざ肉体を纏って生まれて来るのです。



 いま、あなたが住む星にある、国々の中で、この国の価値観はおかしいとか、あの国の法律は無茶苦茶だとか、その国のトップは国民の幸せなんて考えていないのではと、感じることがありますか。


 あんな国の価値観が無茶苦茶な法律で、この星全体を支配してしまったら、大変なことになると貴方が感じるなら、あなたはこの星に必要な人です。


 不満なこと、改善しなければならないところがたくさんあるからこそ、この星は貴方に適した修行の地なのです。


 なんでも完璧で改善するところなどない星なんて、なんの修行にもなりません。

 そんな地に肉体を纏ってわざわざ生まれてくる必要などないのです。





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