博学皇女とイケメン残念国守の、じれじれとドキドキが満載な契約婚

没落した宮家の姫君、祥子と、魅力的なのに女心がいまひとつわかっていない(でも、それがいいのです)喬任。
出逢って話をした瞬間からお似合い感が溢れているのに、「契約婚」という形をとることになります。
そして……。

知的で好奇心旺盛な祥子さんの行動力や細やかな思いの移り変わりが、とても鮮やかに描き出されており、いつのまにか彼女の魅力に強く惹かれていきます。
そんな彼女の前に突如現れた「契約婚」の話。
そこへ至る経緯がテンポよく語られていて、次へ次へと読み進めていきたくなりました。

「契約婚なんだから! 好きになんかならないもん!」な二人ですが、もう、読みながらニヤニヤしちゃいます。この雰囲気、大好き!

世界観も魅力的。ファンタジー感と現実感が凄く自然により合わされていて、するりと物語の世界に入り込んでしまいました。