第10話
その10
「…さあ、今日は”特別”な節目だ。やっと”ここまで”辿り着けたんだ、オレ達は…。もう上品ぶった仮面なんか、とっちまえ‼いつも以上に、たっぷり抱いてやるぜ、ミユキ!」
「そうよ、仮面かぶってたわよ、ずっと私…。でも今日はそれ、脱ぎ棄てる!いつも以上に激しく抱いて❣」
で…、二人はこの後、野獣のように愛しあうのだった。
そして…、溺れあうのであった…。
ココロでも、肉体でも、世間体とか諸々な見栄上でも~~!
要するに、このスペシャルデーにおける二人の年季極まった逢瀬は、時間にして約20分ちょっとではあったが、男からの言葉責めとやや乱暴なプレイも織り交ぜ、”これまで”の彼らとは明らかに中身は異質を施していた…。
実際、お互いに60となった高齢者の二人は、いつもより格段に激しい行為を終え、まるでフルマラソンを走破した後のように呼吸を整えていたのだから…。
そしてコトを済ませたあと…。
いつものように、ベッドに仰向けで並んで情事後の会話タイムとなったのだが…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます