『傘の雨』

やましん(テンパー)

『傘の雨』


 水棲生物である、カッパー星人は、雨の概念がない。


 地球に挨拶に来たが、とりあえず、たまたま梅雨時の日本列島にまず目を向けた。


 水だらけだからである。


 

シポク科学技官


 『この生き物は、、というものが非常に好みと思われます。自分を忘れてもかさは忘れるな、との標語があるようです。』



船長


 『かさ? なんだそりゃ。』



シポク


 『これであります。』



船長


 『また、変わった衣服だな。』



シポク


 『あい。たしかに。しかし、友好の印として、大量にコピーし、さまざまに発色するように加工し、贈呈しましょう。』



船長


 『あい、わかった。宇宙共通言語で ‘’友好‘’ と表示せよ。』



シポク


 『あいあい!』



 そこで、カッパー星人は、一億本以上の傘をつくり、空から投下した。



       ☂️ 👢



官房長官


 『そうり。たいへんだ。傘の雨です。材質が金です。』



そうり


 『なに〰️〰️〰️〰️。命がけで集めろ!』



官房長官


 『いやあ。ちょっと。あなた、やりませ。』




 地上には金の傘がばんばん突き刺していた。






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      やましんのおはなし



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『傘の雨』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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