第4話 応援団のすごさ
♪若き血に燃ゆるもの・・・陸王者 慶応
なんだこれは? 雰囲気に飲み込まれた。
1985年の全日本大学選手権 明治神宮記念大会
決勝は、愛知工業大学(愛工大)対 慶応大学。前日までのスポーツ新聞記事では、「地方の時代だ 愛工大」とレギュラー選手の比較をしても、愛工大優位と報道されていた。グランドにいた私自身も全国優勝を疑わなかった。ところが、試合が始まるとスタンドの大応援団が、若き血の大合唱。かたや愛工大側は地方からの応援団などはない。なんとも言えないムードが神宮球場に広がった。スタンドの応援がこんなに影響するとは思いませんでした。
甲子園でも同じことがおこった。
2023年 第105回 全国高等学校野球選手権記念大会 決勝 慶應義塾高等学校 対 仙台育英(宮城)慶応が頂点を極めた。
とどろく「若き血」、「突撃のテーマ」に慶應旋風が渦巻く甲子園球場。仙台育英を圧倒しました。1916年以来、実に107年ぶりの優勝です。ここでも前日まで「仙台育英の圧勝」と言われておりました。
野球は精神的なスポーツだとは理解しつつ、ただ強いチームが勝つと信じていた。日々の鍛え、努力は裏切られないと思っていたが、天の神は応援で左右することを証明した。
3塁コーチャーボックスからは、応援している人の表情までよく見える。「頑張れ」「負けるな」「粘れ」と声・歌・結束(肩組)などで表現される。知らぬ間に流れは慶応側に行き、気付いていた頃には負けていた。
今でも思う。負けた理由が解らない。今でも、覚えた若き血を忘れない。衝撃の体験である。応援もこのレベルまで来ると試合の勝敗を左右する。正直、ブラスバンドの応援は、自分への応援とコントロールできる。だが、人の思い・結束はコントロールできない。
我々の敵はスタンドにもいると思った方が良いだろう。四方八方にいる敵を飲み込む精神力がないと優勝にはたどり着けないと思った。後日談ではあるが、次の年に、後輩たちが全国優勝を勝ち取ってくれた。実力NO1を証明したのだ。ありがとう。
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