勇者と魔王の戦いが終結して170年。
魔王とその配下も軍団の維持は行っているが、人類へ本格的な攻勢に出ることはなくなった。魔族と人間の対立は続いているものの、穏やかな時が過ぎる時代。
……だった、はずが。突如として魔王が、打倒勇者を掲げて立ち上がる。
目的。最近冷たくなった妹に構って欲しい。
あまりに個人的な理由で時代を動かそうとする魔王を、側近のモルダは呆れ半分で諫める。
だが、その魔王の妹エリュの彼氏が、あろうことか人間の勇者であることが判明して……
というお話。
あまりに大規模に迷惑なスイッチに手も指も足もかけていながら、自分の半径5メートル程度の事情しか気にしていない魔王。しかし、それだけに想いは切実である。何せ妹が、兄を兄とも思わなくなってしまうのだ。大問題なのだ。
事情を抱えているのは魔王だけではない。魔王の妹エリュも、勇者ハウトも、それぞれ事情で動き、空回り、すっころぶ。
世界の行く末はどうなるか。三人の事情にモルダも振り回されてしまうドタバタコメディ。
全体的にゆるい雰囲気で進むので、ゆるっと読めてほっこりできます。何よりかわいいし。
マンモラゴラかわいい……