CARPE DIEM Memento mori
右左どっち
第1話 「これでもまともな転生先」
□□□!◇◇◇◇!○○○!
綺麗な笛の音と共に変な声がたまに聞こえる
忘れてしまった、もうこれで良い、
もう満足だ、退屈だ、うんざりした思いで
俺は、いや、私は?目を覚ます
目を覚ますとそこは真っ白な、どこまでも真っ白な世界にポツンと、黒い人魂のようなものが浮かんでる、あ、これ自分か、え?なにこの姿?
俺昨日まで、、、と、おれ、は、にん
にんげんって何だっけ?
そんなことを思ってると、
「やぁやぁやぁ!目を覚ましたかい?」
目の前にいきなりなにかが飛び込む、黒い髪、
綺麗な白色の肌、美しい女性の顔、人間だ、
そう!あれが人間だ、あれ?さっき忘れかけてなかったか?
「混乱しているようだね、まぁ、一度死んでるしょうがないか」
その女がまた変なことを言い出す、死んでる?
「そうだよ?死んでる、チリも残らず
綺麗にポックリさ」
何だこいつ、さっきから、
「さっきから何なんだ!お前!」
え?声、出せた、いや?出そうとしてなかった
だけか?
「おぉ!話せる人魂は初めてだ!しかもそんな
真っ黒な人魂も」
俺が死んでる?そんな馬鹿な、だって、
死ぬ前、何してた?、思い出せない
「"忘却"それが君の戒めか、都合の良い、下らない戒めだね、」
忘却?戒め?なんだそれ、俺は悪いことした覚えはないぞ、
「はぁ、記憶喪失者の相手をするのはつかれるんだよとにかく君は僕についてきて」
そう呆れたような声で馬鹿にするように言葉を吐いてくる、俺はそんな所じゃねえんだぞクソ!
だがついていく以外に方法は無さそうだな、
しょうがないか、
その女についていくとその人間が行きなり足を止めた、かと思うとその女の目の前に扉が現れる
俺はその扉に吸い込まれるように入っていく、
扉の先には、多くもの人間が集まっていた
俺たちがいるところは、雲の上だった、
え、?雲の上?やばい落ち、ない、?
「ははは!さっきから君面白い反応ばかりするね、人魂なんだから落ちるわけないでしょ」
そ、そうか、ってゆうかこいつナチュラルに心読んでくるな、
この非現実的な状況に呆けていると
その女が空に舞い上がりその後口を開いた
「やぁやぁやぁ!地獄に落ちた醜悪な愚かどもよこんにちわ!私は地獄を統括してる神様だよー!ヨロシクー!」
何だこいつ?他の人間達にも何だこいつみたいな目でみられてるぞ、恥ずかしいからやめてくれ
そんな俺の思いを尻目にその神様?は話続ける
「死んだ先には何があると思う?」
シーン、となっていて誰も答えない
それでもこいつは話続ける
「天国?地獄?んー、正解!死んだ先には天国と地獄があって
良い行いをした人は天国に
悪い行いをした人は地獄に
天国に行った人は自由に転生権を行使でき天国に飽きたらすぐに転生できるでも地獄に落ちたら?
地獄に落ちた哀れで醜くいゴミどもには神様の遊び場、最果ての先のダンジョン"地獄"に挑戦してもらいます!ダンジョンを攻略できたものは転生権をGET!あ、でも転生権は攻略した順に10人までしか取れないから、地獄の囚人らしく奪い殺しあってね~」
は?何を行ってるんだ?こいつ、ダンジョン?転生?殺し合い?呆気に取られているのは俺だけではなく、回りにいた大勢の人間も呆気に取られている、いくらなんでも情報量が多すぎだ、
「クリアしちまったら本当に転生させてくれるのかよ?拝め無しでか?」
そう誰かがこいつに疑問を投げ掛ける
「あぁ転生させてあげるよ?拝めなし!」
「ダンジョンってなんだよ?ゲームでよくある
あれか?」
そうまたた誰かが問いかける
「そうそうよくゲームとかであるダンジョンだよ全部で100階層!ボリュームたっぷり!」
それでやったー!ってなるやつはいねぇんだよ、
「ふざけんじゃねえ!何が神の遊び場だ!俺達で遊んでるんじゃねぇよ!」
うわぁこれまた典型的な、だがその文句と共にありとあらゆる所から文句や暴言が飛びかった、
そんな状況を見下すように目を薄めながら、神様はこう言った、
「さっきから、モブみたいなことばっか言わないでくれる?地獄に落ちた囚人風情が、」
そう呟くと神様は指を鳴らした、すると先ほどまで人間達が立っていた地面が底無しの穴のようなものに代わり囚人立ちは抵抗できずに、
落ちていった、
「お前らは地獄に落ちた時点でこうなることは決まってるんだよ、神様を退屈させないように頑張れよ、応援してるぞある程度は、
さぁ、死を想え、後悔し、絶望し、救いなんてないダンジョンから這い上がってこい、安心しろ転生と言う空っぽな景品がお前らをまってるぞ☆」
俺は今何が起こってるかを理解することが出来なかった、あの人間達も俺みたいに死んだ人間?いや、でも、ならなんで俺だけ人魂なんだ
意味の分からないことが俺の思考を蝕んでいく、
頭が割れるほど痛い、クソ、
「さてと、またせてごめんね君には少し別の仕事を頼みたいんだ、君は特別ダンジョンの障害物
"モンスター"になってもらう」
「良かったね君はもう転生できるんだよ」
いやいや、それは、
「俺にはあの、ダンジョンに挑戦できないのか?最悪だ、もっと他にあっただろ?」
「そう?これでもまともな転生先なんだけど、」
もう本当に、夢のような曖昧で適当な世界だ、
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