夕暮れ時の路地、そこには何かが……。
- ★★★ Excellent!!!
会社を辞め、生まれ故郷に帰ってきた松倉遼介は、地元のお店を紹介するためのウェブデザインの会社を立ち上げる。
仲間たちのおかげもあって評判となり、商店街を紹介するページを制作することに。
ある取材終わりの夕暮れ時、不思議な路地を見つける。
コレまで何度も通った商店街なのに、見たことがない。
しかし、どこか懐かしい雰囲気の漂う路地。
次の日、灰間堂というお店の取材をしようとするが、その場所がよくわからない。
偶然声をかけてきた少年に聞くと、彼は行き先を指さす。
その店は、あの見知らぬ路地の中に建っていた……。
トワイライトゾーンといいましょうか……現実か非現実か、そんな不思議な街角の描写がとても美しい本作。
そんな不思議な場所に足を踏み入れるような、怖さと好奇心を同時に感じられる、素晴らしい読書体験を提供していただけます。
また、地元仲間のやり取り、物語の展開も素晴らしい!
夏にぴったりの物語!是非ともお読みいただきたく存じます!