魔光烈閃ブレイブリッツ
飯田沢うま男
幕開け
第1話 虚無の影と二人の少女
夜の街に、冷たい風が吹き抜ける。月明かりが淡く照らす静寂の中、どこからともなく不気味な囁き声が響き渡る。それは、闇の底から這い上がってきた妖魔“ヴォイドール”たちの気配。彼らは人々の心の隙間に忍び込み、負の感情を糧にして成長していく。いつしか、その存在は街全体に影を落とし、混乱と恐怖が広がり始めていた。
「また、出てきたわね……」
その声の主、
「行こう、優希。」
珠妃の隣に立つ少女、
「スパークルヴァラー、ディスガイズ!」
優希と珠妃が同時に叫ぶと、二人の体が光に包まれた。鮮やかな光が彼女たちを包み込み、煌めく装いに変わる。優希は白銀の鎧をまとい、珠妃は闇をを糧にしながらも闇を切り裂く漆黒の刃を手にしていた。二人が揃ったとき、その力はさらに増幅し、強大な敵にも立ち向かうことができるのだ。
「ヴォイドールを浄化して、この街を守る!」
優希が前に進み、珠妃が後ろから彼女を援護する形で、二人は妖魔の気配へと向かっていった。ヴォイドールの影が、徐々にその姿を現す。巨大な闇の塊に形を持たせたようなその怪物は、不気味な笑みを浮かべながら呻く。
「私たちが止める!」
優希が叫び、魔法の光を込めた剣を掲げる。珠妃もまた、闇の刃を構えた。
二人の魔法少女“ブレイブリッツ”の戦いは、今、幕を開ける。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます