幼馴染
真っ赤な髪に赤いツリ目を持った勝気な少女。
その体つきは僕と同い年の十五歳とは思えないほど肉付きが良く、おっぱいは推定でHカップ……ッ!太もももヌッ、ってしており、お尻の方も実に子供を産みやすそうな感じだ。
豊満な体つきのくせに、腰のくびれだけは凄いのでなんかほんと人体の神秘を感じる。ここまで豊満であるなら、お腹のお肉は下着に乗っかるくらいである方が好物なのだけど……これもこれで実に素晴らしい。
そう、リーシアとつきあって思わされた。
「不愉快な視線を感じるわ。喧嘩を売っているのかしら?」
「あら、失敬」
汚物を見るかのような視線を向けてくるリーシアに対して僕は肩をすくめて答える。
「相変わらず元気な商売をしているみたいで」
既に空っぽになった戸棚につけられている商品の札を見ながらリーシアは眉を顰める。
「ほんと……心底軽蔑するわ。体を、ほいほいと他人に売ってッ」
「酷いなぁ?」
そんなリーシアに対し、僕は苦笑交じりに口を開く。
「僕で処女卒業したくせに」
「~~ッ!」
そして、続く僕の言葉を聞いてリーシアは一気にその頬を真っ赤に染めあげ、その視線を真っすぐにこちらへと向けてくる。
その視線は、情欲に染まっていた。
「はっはっは。ムラムラした?一発やっていく?」
「この痴男がッ!」
両手で性行為のジェスチャーをしながら告げる僕の言葉に対してリーシアは口汚く言葉を吐き捨てる。
「そのつんけんしたところも可愛いよ」
「死ねっ」
男を前にすれば、どんな女も刻み込まれた遺伝子によって一瞬で男、いや、子種にひれ伏すような世界の中で、リーシアだけは僕に対してツンケンした態度を取れるツンデレさんだ。
これに関しては僕と幼馴染だったことで幼少期より男への免疫が育てられ、男に飢えていないことが関係している。僕とリーシア。互いにとっての初めての行為は本当に若い頃だったしね。
「ふふふ」
「ふー、ふー、ふーッ!グルグル」
そんなわけで僕に対して強気に出てこれるだけの理性を持っているリーシアだけど、僕が少し粗雑に扱ったり、彼女を拒絶したりしたら、一瞬で折れて僕にこびてくれるのだ。
性格悪いけど、さっきまでツンケンしていた子が一瞬で捨てられた子犬のようになり、そのまますぐにこちらへと縋りついてくるようになる様にはちょっと興奮するよね。
間違いない芸術だと思う。
「うーん。我ながら凄い変態だこと」
「何を今更……!」
こんなこと、この世界じゃなければ考えられない。考えただけで殺されそうだ。何かしらの罪に問われそう。
まぁ、それが許されるひでぇ世界がここであるわけだけど。
「それで?話は変わるけど、僕が頼んでいたものってもう既に出来ている?」
「……本当に、変わるわね。変わりすぎて困惑するわよ」
「いや、大事なことでしょ」
「出来ているわよ。これでしょう?」
リーシアは懐から一つの箱を取り出し、それを僕の方に投げてくる。
「おっ、ありがとっ」
それをしっかりとキャッチした僕はそれの中身を確かめる。
「うん。間違いない。僕が頼んだものだ」
「ちゃんと手配してあげたんだから、感謝しなさいよね」
「もちろん。いつも感謝しているよ」
「……そ、それなら良いのよ。そ、それで?それは一体何に使うものなの?」
「んー?魔法の研究にだよ?なんか使えそうな気がしてて」
「ふーん?私にはわからないけど……あなたが言うのであれば、そうなんでしょうね」
この世界には魔法が存在している。
前世ではえっちな男の子であったと共に、しっかりと中二病でもあった僕はこの世界にある男のロマンたる魔法についてもしっかりとのめり込んでいる。
「それでリーシア。僕はこれから夕食食べるけど……君も食べていく?」
「食べていくわ」
「ん、りょーかい。それじゃあ、二人分作るね。料理を作っている間、適当に店でも見ているか……二階の方にいるか。適当に過ごしていて」
「こんな店の中にはいないわよ。一緒に二階の方に行くわ」
「んっ」
僕はリーシアと共にこの店の二階。
僕の居住階へと登っていくのだった。
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