(5)翔太 - むくわれない仕事
残業したあと、何度か結香と食事に行った。こっちから誘ったり、結香から誘ってきたり。あれはいつだったか、これから食事行くんですけど、翔太さん来ないですよね、と声をかけられた。結香もイヤミな誘い方をするものだ。ぼくのあの時の誘い方がいかに下手くそだかったか。大いに反省した。
映画を見に行ったのは、その後で食事に行くための前フリ。イタリアが舞台になっている映画を見てから、イタリアンを食べに行くという
注文したピザが届くと、ジャンケンで勝ったほうがピザを食べましょ、と結香。ジャンケンに弱いぼくは少々不満だったし、子どもの頃、食べ物で遊んじゃいけません、と親にしつけされた。それでも、せっかくの結香の提案である。これくらいなら許されるのではないか。勝負は結香の圧勝。それでも、結香が自分の取り分を分けてくれた。結局、食べたピザは半分づつになった。
これまで結香と食事をするたび、いろんな話をしてきたけれど、一番印象に残った話は結香が仕事に取り組む姿勢について。女には数字が読めない、といわれたくなくて必死に勉強し、今の仕事につながっているそうだ。うちの部署ですすめている
(つづく)
(第2章「作品解説」)
https://kakuyomu.jp/works/16818622175437139934/episodes/16818622175639994320(CatGPTって、なに?)
https://kakuyomu.jp/works/16818622175437139934/episodes/16818622175437190031
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