第3話 初ログイン

『ログインしました』

「いったいな…に…が…」

ログインしたテルが最初に目にしたのは

Theファンタジーの街並み 名前を

『始まりの街ファストルテ』と言う。

そのファストルテの中央広場には真夜中だと言うのにたくさんの人がいる。

現実だったら窒息死しそうだ。

「夏休みとはいえ人多すぎだろ…」

ただその人混みの中にテルはいる。

人混みはしばらく解消されなさそうだ。

このゲームは一日にゲーム内で四日たつようになっているがこれでは現実でもかなり時間がかかりそうだ。ここにいる全員初心者なのだろう、全員がテルと同じ初期装備を身にまとっている。

ただ遠くから良さそうな装備をつけた人が生暖かい視線を送ってきている。

あの人も前に酷い目にあったクチだろう。

「しばらく待つk(ぐぇ」

あ…人増えた…

―――――――――――――――――――――――

そんなこんなあって1時間

「やっと出られた…」

テルは死にかけていた。

「と…とりあえずチュートリアルを…」

先ほどからチュートリアルが見えている。

どうやら生産職に詳しいおじいさんに職業を決めさせてもらうようだ。

「こっちは個別イベントだからさっきよりはマシだろう…そうであってほしい」

ていうかさっきからこの人なぜ独り言呟いてるの?

あ…着いた……やば

「こっちも人多いけど列出来てるから大丈夫か」

いやそれでも五百人余裕で超えてるよ!!感覚麻痺してきてる!

「ログインしてから並びっぱなしだな」

私は突っ込みっぱなしです…

―――――――――――――――――――――――

1時間半後

「なぜさっきよりかかっているんだ」

さぁ?暴動起きてたからじゃね?

「まぁいいか……ごめんくださーい」

「鍵はあいとるさっさと入んなさい」

ガチャ

「おじゃましまーす」

その瞬間エリア移動の違和感を感じる。

「よく来たな、わしはフショじゃ

街では生産じぃと呼ばれておる」

問答が始まる…


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