繫盛亭なかよし怪談夜話Ⅲ
稲富良次
第1話 空を飛ぶ話
夢の中で空を飛べる時がありますわな
あれは気持ちいい
魂の解放というんでしょうか
全能感があります。
物の本によりますと姿勢制御で行きたい所にいけるのは調子がいい時
逆に流されてどこにいくかわからなくて着陸できないというのは不安の兆し
なんでしょうなぁ…
ディオ・ブランドーが「自動車が発明されて最初他にだれも乗らないで快適
だったが誰も彼もが買いだして渋滞するようなったら快適でもなんでもない」
とおっしゃった。
自分が飛んでいる時に、誰かが飛んできて絡んでくると
無性に腹が立って喧嘩になります。
あなた夢の中で他人と戦って勝てますか?
自分の夢なんだから全戦全勝かというと・・・そうでもない。
敵にも等級があって中ボスくらいになるとこちらの「感覚」を操ってくる。
口の中に餅が詰まって、引っ張っても引っ張ってもとれない。
これは低級霊が中に入り込んでるというのが通説
餅ならいいが釘がいっぱいになったら、もう一段上の難敵だ。
首を絞められて苦しいとなると外から霊の干渉かとも疑いましょう。
まあ「金縛り」になっているんで脱出は頑張って下さい。
殴って手応えがありで目が醒めたら「勝ち」と自分では決めております。
退却する場合、前方に「白い霧」が現れる時がありますわな・・・
それを避けるために方向転換すると、また「霧」が立ち塞がる。
四方八方詰められて霧の中に包まれてしまうと
ホワイトアウト・・・
ものの十秒で意識を失う。
これは脳の容量がパンクして高解像度の地形を写す余裕がなくなるとみております。
どちらにいたしましてもこれは「覚醒夢」
ある程度夢を見ていると自覚している。
これは充分に睡眠をとって「夢ポイント」がたまると見やすいというのが持論です。
どうですお心あたりありますか?
それでは「淫夢」
インキュバス、サッキュバスについてお話するのは、また別の話・・・
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