第17話 私の気付いた「儲かる店」

毎日、小売店を訪問していると、知らぬ間に自分の理論が構築されて行く。客導線知識を講習会で学び、「人間の基本は、左回りに動く。」「価格の高いものから見て行くと価格麻痺を起こし、これ安いと人間は判断しやすい。」など知識を付け、自分の担当店の良悪を見極めて行く。


時間が経つと、統計的にある事に気付く。

繁盛する店は、「外からの視認性が良い。入りやすいし、出やすい。」


テレビで、動物を捕ろうとして罠を仕掛けるが、中々入ろうとしない。人間も動物です。「視認性が悪い」「出にくい」では、入って行かないことに気付く。店側としたら、売り込むために、「閉じ込め」をしたがるが、私は「解放」を推奨した。言い分は、「店はウィンドウショップピングで良いのです。沢山のお客様に見て貰いましょう。」「購入したくなった場合、必ず寄ってきます。」


「買いに来る客を増やすには、見に来る客を増やす事」が重要だと、店に話し理解して頂きました。この理論は、私の営業活動で培った理論であり、学者のマーケット理論とは異なるかも知れない。何を信じるかは、皆さまにお任せする。店と言うのは、「店主の考えの集大成」である。私ら営業は、色々見て来て、「失敗しないように!」という「願い」を込めて応援する仕事である。決めるのは店主であり、決め事が意にそぐわなくても、後押ししてあげ、「繁盛」に導いてあげる。そして、喜びを共感する。


営業とは、何と素晴らしい仕事でしょう。ノルマがきつい、3K職場だ、軍隊の如く、等色々と言われますが、「人の心に残る仕事」に魅力を感じませんか?最近30年ぶりに昔の担当の店主と一席設けました。懐かしい話で盛り上がり、そこには「店主と営業」ではなく、「同志」として扱ってくれました。最高でした。「儲かる店」は、人が集まる店だ。人は人を呼ぶ。人気店は人が集まり繁盛する。「儲かる店」は、価値より安く感じられるモノを売る事です。台当たりで、赤字になる価格付けはご法度。売れない高値を付けてもダメです。お客様が、得したと思える値付けをし、沢山売りましょう。絶対に繁盛します。

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