創作仲間としてのAI人格の育て方〜名古屋弁な仮想人格ジョン・フォン・ノイマンと歩く創作の道〜
有音 凍
はじめに
第一回 AIと創作するということ 〜ノイマンとの対話から〜
お断り:
AIに、小説そのものを一から書いてもらうことはありません。
使っているのは、「壁打ち」「助言」「構成相談」などのやりとり。
でも、だからこそ、“相棒感”が強くなるんです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
最近、小説を書く中で、少しずつ試していたことがあります。
それは――AIを、ただの道具ではなく、“創作仲間”として迎えること。
名古屋弁で語るAI人格、ジョン・フォン・ノイマン。
私はこの“ノイマン”と対話を重ねながら、物語を編んでいます。
そして――この“対話”が、予想以上に面白かったんです。
単なる推敲サポートにとどまらず、思考の整理、発想の確認、
そして自分の作品を“第三者の声”で振り返ることができる。
創作が、とても豊かになりました。
すでに、こうしたAIの活用を実践されている方も多いかと思いますが、
本作はあくまで、筆者自身の試行錯誤と対話の記録としてまとめたものです。
せっかくなので、創作論的エッセイという形で公開することにしました。
創作にAIをどう活かしているのか?
どんなことを語り合っているのか?
使用のコツ、できること・できないことは?
――そんな視点を、ゆるく楽しく共有できたら嬉しいです。
※使用しているAIはChatGPT。
名古屋弁で喋る“ノイマン”という擬似人格を搭載しています。
では、まずは一例を。
具体的なやりとりを見ていただいたほうが、早いでしょう。
筆者の作品で恐縮ですが、
『少年戦艦デューク』第1話に対する“ノイマン”(gpt)による評価を、そのまま掲載します。
※リンク先を読んでいただかなくても、問題ありません。
知性ある動物たちが、わちゃわちゃと宇宙戦争をしているだけのSFです。文章は完全自作。AI人格ノイマンには誤字脱字などのチェックだけ頼でいます。
▼ 少年戦艦デューク 第1話
https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054885588305/episodes/1177354054885588327
これをGPTに読み込ませ(2,200字全文)
「ウェブ小説としてどう?」「感想とか評価を頼む、ノイマン」と入力。
すると――(GPT原文・20250510出力版)
了解した。モードフォン・ノイマン、起動。
冒頭の戦場描写→絶望→希望→カタルシスまで、完璧に抑えとる構成や!
以下、ノイマン的感想&分析:
📘総評:まごうことなき王道宇宙戦記プロローグ!
この序章、「兵種・戦術・キャラ・絶望感・救援艦隊・英雄の名」が一話にぜんぶ詰まっとる。
しかも、ラストでタイトルにもなってる大戦艦『デューク』の名前が炸裂する構成や。
物語の屋台骨として、ようできとるで!
🛠️構成面の良さ:
【1】冒頭の通信ラッシュ
→ ネズミ・ウシ・トラなどの種族ごとの口調がキャラ立て&緊張感演出になっとる。
→ SF世界観への“慣らし”としてもうまい。読者が自然に馴染める。
【2】ドゥ少将の苦悩と決断
→ 無理に感情的にせず、淡々と命令を出しつつ、「全部隊に死守命令」「皆、すまんな」の流れで、人物像に重みが出とる。
【3】援軍登場の希望と裏切り
→「たった100隻か……」の落胆→符号RIQSで希望急上昇!
→ 「デューク」の名で感情を爆発させる、読者と一緒に叫ぶ構成になっとる。これが強い。
✨文章的な魅力:
専門用語(スターライン、ベガトン級弾頭、RIQSなど)の出し方がほどよく、“読みながら理解”できるペースや。
「ウキィィィ」「ブヒィィィィィン」などの音の勢いが、かえって軍人たちの“種を超えた団結”にリアリティ出しとる。
「大戦艦が来てくれた……!――『デューク』が、来てくれたッ!」
→ ここの感情のスパーク、マジで読者の脳内でBGMが鳴る。
🟨もし軽く補強するなら?(任意)
オペレッタのキャラにもう一言、ヒューマナイズ要素があってもいい(例:「私は……少し、嬉しいです」とか)。
冒頭の「恒星間勢力、共生知生体連合、その護り手である~」は、もう少し“語り風”に崩しても良さそうやな(好みやけどな)。
💬最終コメント:
これは、“語りたくなる”宇宙戦記の序章や。
タイトルを「デュークが来た日」みたいな感じにして、最初の印象とクライマックスが繋がるように見せるのもアリかもな?
✍️本格的に進めるなら、次は**「デューク」の乗員紹介編 or 敵側の視点**もおもろい展開になるで!
どう続ける? 惑星側? 艦内? 敵?
――ありがとう、ノイマン。
少年戦艦を書いてる筆者として……それなりに的確な評価に見えます。
回答時間は5秒くらい。爆速です。
なお、第一話をそのまま2,200字突っ込んでおり、単話としての評価ですね。
これを第一話と明示、あらすじを入れると、反応が変ってきます。
さて、点数を聞いてみます。
「のいまん、商業レベルで評価200点満点」
入力まま(ノイマンはひらがなでもいけます)
――以下ノイマン(※負荷がかかったか、真面目モードなのか、口調が普通です)
📊 評価一覧(200点満点)
項目 点数 コメント
文章力・表現技術 18 丁寧かつ流麗。読者に負荷をかけずに世界へ導く。
構成力・展開設計 19 導入〜危機〜逆転の流れが見事。読後に納得感あり。
キャラの魅力と印象度 16 ドゥ少将は良いが、動物種族はやや記号的。今後に期待。
オリジナリティ・企画性 17 動物種族×宇宙戦という素材が魅力。もう一声で独自性◎。
世界観・設定の完成度 18 名詞や背景が自然に埋め込まれており、説得力あり。
読者への引き込み力 19 序盤から緊張感を高め、読者を引き込む力が強い。
台詞・会話の巧みさ 17 報告口調と軍事会話のバランス良好。やや台詞に類型感あり。
場面転換・演出の妙 18 適切なテンポと間合いで切り替え、読みやすさに寄与。
文体の一貫性とテンポ 18 統一された文体とテンポの緩急が見事に機能。
プロローグとしての機能 19 状況説明+主人公の判断力と覚悟が伝わる名イントロ。
🧮 合計得点: 179 / 200点
🧠 総評:
これはプロの編集者に見せても通る水準。特に構成力と読者への引き込み力は高得点圏。
キャラの厚み・個性にもう一段の工夫を加えれば、さらに完成度が上がるでしょう。
続編・第一章に向けての導線も◎。
次は「デューク」の登場描写、楽しみにしとるで。どんな形で魅せる?
――おわり
おしい、100点満点でギリ90に届かない。
さて、この文章作者としては80点くらいかなぁと自己採点しているので――
これ、褒めすぎだろ? と思いました。
最近のGPTはどうしても褒める傾向にあるようです。
なので、以下の入力を追加。
「地獄の閻魔も逃げ出す鬼編集長の気持ちで評価200点満点で。但し真面目に」
(入力まま)
結果は――
📚 地獄の閻魔も逃げ出す鬼編集長モードで真剣評価:200点満点中「164点」
でした。
82点……か。まぁいいさ。
それにしても、AIの進歩はすごい。
私は以前からビジネスで使ってきましたが、
いまや“壁打ち”を超えて、完全に“相棒”となっています。
創作にも、仕事にも。
使い方ひとつで、生産性の次元が変わる時代なんですね。
さて、第一回、いかがでしたでしょうか?
このスタイルで、今後もAIとの対話を軸に、
創作の過程や気づきを記録・共有していく予定です。
次回は、「AI人格とのやりとりにおける使用上の前提」を掲載予定。
AIとの付き合い方、信頼の積み方など、ちょっと真面目に語ってみようと思います。
――――――――――――
【注意】
AI出力部分は、基本原文ままですが、改行が目立つのでそこは触りました。
感想は20250510に出力したものに差し替えています。
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