そして――もうひとつのエピローグへの応援コメント
霧原零時様、コメント失礼いたします。
あの大震災もそうなのですが、自然災害で大切な人を喪った悲しみを表現する方法として、生者側が死者を想い悼むという小説はこれまでたくさんあったように思えます。もちろん、そのことを否定するものではまったくありません。大切な人を亡くしても、残された方はその悲しみを背負って生きていかねばなりませんから……
ですが今作のような、15年前のあの日に亡くなられた人にもまた、もう二度と会えない人との思い出や約束があったというのは、今作を読んで気づかされました。
残酷なことかもしれませんが、“悼む”とは生者のみにしかできないことで、死者が死者を悼むことはできない……無意識にそう思っていましたし、実際それが可能なのかどうかは死んでみないことにはわかりません。ただ、心音を悼む春奈たちのように、亡くなってなお心音を悼むお母さんの気持ちはプロトコルとはいえ、“死”では消えないものと感じ入りました。
いささかまとまりのない感想ですみません……! ですが15年前にあの震災を東京で体験した私としては、とても大きな視点を本作から学ばせていただきました。読ませていただき、本当にありがとうございます。長文となり失礼いたしました。
作者からの返信
このたびは、コメントと、
こんなにも丁寧で美しいレビューを、
本当にありがとうございました。
心音たちの物語を「生→死」ではなく、
「生⇄死」の双方向から描いたものとして
受け取っていただけたことが、
作者として本当に嬉しかったです。
この物語を書いたとき、
震災で亡くなった方は、
残された誰かに悼まれる存在であると同時に、
その方自身もまた、誰かを愛し、誰かを待ち、
もう一度会いたいと願っていたのではないか、
という思いでした。
心音は震災によって命を失った少女ですが、
そのより先に、幼い頃に母を亡くした一人の子どもでもあります。
だからこの物語では、
生きている人が亡くなった人へ声を届けるだけではなく、
亡くなった側の心音が、
さらに前に亡くなった母の声を受け取り、
ようやく「おかえり」と言うことのできる
そんな物語にしたいと思っていました。
その部分を、
「亡くなられた方にもまた、大切な誰かを悼む気持ちがあった」と、
深く汲み取っていただけたことが、嬉しかったです。
また、「海から陸へ、陸から海へと吹く風」
「引いては満ち、満ちては引く波」という表現も、
とても美しく、静かで、まるでこの物語に、
もう一つの風景を添えていただけたように感じました。
丘の上の白い電話ボックスも、
きっとこれから先も、生者と死者を分けることなく、
誰かの「ただいま」と、誰かの「おかえり」を、
静かにつないでくれているのだと思います。
この作品を、
ここまで深く真摯に向きあって頂いて、
私自身も気づいていなかったほど美しい言葉で、
その意味をすくい上げてくださり、
本当にありがとうございました。
読書BGMとして挙げてくださった「雲の形が変わる前に」、
『愛されるために あなたは生まれた』ジンときました。
本当にありがとうございました。
そして――もうひとつのエピローグへの応援コメント
震災でなくても、生きたくても生きられない、そんな人たちが沢山います。
普段の何気ない会話が、笑い声が、どれだけ普通が尊いものか。
何かを失くしてから知る人の何と多いことか。
子を思う母の心はいつも優しい。残して逝くものも辛いですが、残された者はそれからの生き方を試されるのだと思います。
誰かを想い誰かのために生きる。それはとても素敵なことだと思います。
「ただいま」「おかえり」 何気ない言葉ですが大切な言葉ですね。
先生、いつもありがとうございます!
先生みたく優しいお話しでした。
足跡、感謝です (*^_^*)
作者からの返信
コメントありがとうね。
「おかえり」っていってもらえると
なんでもない言葉なのに、嬉しいよねー。
鈴懸くんのコメントの中に、
ときたま、
鈴懸くんのリアルで背負っている背景を
感じてしまうのは考えすぎかなぁ……w
そして――もうひとつのエピローグへの応援コメント
御作拝読いたしました。
本当はゆっくり読むべきだったのですが、つい一気読みしてしまいました。
プロトコル…なるほどです。
また母を病で亡くした少女ばかりでなく、背景には「震災」も含まれていることにも静かな「祈り」の要素を感じました。
ありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださったうえに、またまた素敵なレビューまで、
本当にありがとうございます!
ちょっと、今までとは毛色の違うものを書いてみました。
「メメント・モリ」――そして残された人々が、
それでも前を向いて生きていってほしい。
そんな祈りのような気持ちで書いたので、
そこを感じ取っていただけてすごく嬉しいです。
プロトコルは、ちょっと怖さもありますけど……
本当に、近い未来には普通に使われるようになっているかもしれませんね。
第1話 波音の届く丘への応援コメント
ヤバい!タイトル観ただけで泣くやつやん…
うわあぁぁぁあ!!読みたくないけど、読みたい!(結局読むよね)
これはミステリー要素あり?美味しい所取り?
しっかり読まないと伏線拾えないかも…等々ひとり悶えました笑
続き楽しみにしてます!
作者からの返信
ヤバいタイトルですw
こういうのはじめて書きました。
そして――もうひとつのエピローグへの応援コメント
生と死、一方通行ではない沢山の事を考えさせられたお話でした。人生には限りがあり、それが突然訪れるのか、痛みを伴いその時を待つのか…。
あれからまだ15年。祈りと未来への希望があるお話でした✨
作者からの返信
そうですね。
人生には限りがありますよね。
そして、死んだ者との向き合い方も、
少し先の未来には変わっていくのかもしれません。
だけど、どんなに時代が変わっても、
大切なのは、死んでしまった側よりも、
残された家族とか、友だちとか、
生きている側だと思います。
この作品を深く読んで頂いて、
本当にありがとうございました。