第2話 キャラメイク

 ゲームで一番楽しいのは序盤だ。相場は決まっている。

俺は早速ゲームをダウンロードし、ゲームのリリースを待っている。


 最近のゲームは発売前に事前にダウンロードしておき、時間になったら一斉にプレイできるようになっていることが多い。


 時間になったので早速ゲームを起動する。


「あなたの性別を決めてください」


このゲームはタイトルのロゴがドーンとならないタイプのゲームのようだ。

もちろん性別は男だ。昔馴染みのMMOだと性別を女にして遊ぶ男、いわゆるネカマもいるが、VRMMOだとそれはあまり見かけない。なぜなら、ゲーム内での自分の声は、現実の自分の声と同じになるからだ。

容姿と声が一致しないと、気持ち悪くなるのである。


  つまりVRMMOでの恋愛は、従来のMMOとは違い安心してネット恋愛ができるということだ。まあ、俺はそういうことに興味ない、というかあきらめてるけど。


 次は初期クラスの選択だな。選べるのは剣術士、槍術士、格闘士、弓術士

、治癒士、魔術士の6種だ。

どうせ後からクラスの変更はできるだろうが、ゲームの序盤はしばらく初期クラスで過ごすことになるだろうから、ここは慎重に選びたいところだ。


 魔法職への憧れはあるが、魔法職というのは大抵序盤がキツイ。ここはおとなしく剣術士を選択することにする。外見はとりあえず黒髪で、目立たないものにして、これでキャラメイクは完了だ。


 あとは名前だが、ここはいつも悩む。特に決めているものがあるわけでは無いのだが、とりあえず好きなアニメキャラクターのリオンからそのまま名前を借りることにする。いずれは氷属性なんかを使って戦いたいな。氷属性はカッコイイから好きだ。


さあ、いざゲームスタートだ!




 




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