8 【第30話の行間】デビルライナスのツノを使った解呪法

 オキシはネオンに尋ねた。


「デビルライナスのツノを使った解呪法はどうだった?」



 * * *



 場所は、ホタルとネオンの母親、ナトリの寝室。

 ナトリの前に、ホタル、ネオン、そしてネオンより背が低い小太りの中年男が立っていた。


 小太りの男は、髑髏どくろデザインの首飾りに、ボロボロのマントを羽織っていた。ネオンが解呪をお願いした呪術師だった。


「このデビルライナスのツノで解呪できそうかい?」

「うむ、こんな立派なツノ初めてだ。こりゃ解呪のしようがあるわい」


 呪術師はツノの根元を自身の股間に当てて、腰を振りながら歌い始めた。


「解呪し~たい、こんな呪いは解呪し~たい」


 呪術師がネオンの方を見て言った。


「こりゃ、見てるだけじゃなく、お前もわしの真似せんか!」


「あたいも踊るのか!?」


「家族も踊りを捧げれば効果も高まるんじゃ。さ、はよう!」




 ネオンは鞘に納めたままの剣を股間に当てて、呪術師の踊りを真似た。


「解呪し~たい、こんな呪いは解呪し~たい。解呪をするには、腰を振り振り捧げましょ~! そ〜りゃ!」


 以下、同じ歌詞が続く。


(16歳の乙女にこんな踊り母親の前でさせるか……? ずい……、これで解呪できなかったら、承知しねえぞ)


 ホタルの方は楽しそうに、歌に合わせて独自のダンスを踊っていた。



 * * *



 渋い顔をしてネオンは答えた。


「空振りだよ」



◇◇◇


 本編はこちらです。

「資格マニアが異世界転移してスキル0から成りあがる話」


https://kakuyomu.jp/works/16818622171448567768

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