子どもたちの健やかな成長を願う「こどもの日」に、新たな命が吹き込まれた——そんな気持ちにさせてくれる作品です。
『こどもの日の虹色鯉のぼり』は、日本の伝統行事にファンタジーのエッセンスを加えた、まさに“今読みたい”物語。七匹の小さな鯉のぼりたちが織りなす空の物語は、子どもたちの心にそっと寄り添いながら、背中を押してくれるような力強さを持っています。
物語は優しい語り口で始まりながらも、途中にはハッとするような展開が。読み進めるうちに、読者は鯉のぼりたちと一緒に成長し、空を見上げる喜びを思い出します。
伝統と創造が見事に調和したこの作品は、親子の読み聞かせにも、自分自身へのごほうびにもぴったり。ページを閉じたあと、空を見上げたくなる——そんな物語です。